東名阪主催ツアーを経て、2月からは東名阪そして初の仙台での主催ツアーを開催。そのファイナルが彼ら最大キャパシティとなる渋谷TUTAYA O-WEST。ポップでロックなサウンドが持ち味のALIVEが新たな一面を突きつけたライブとなった。
デジタルな警告音が鳴り響くとメンバーが高らかに拳を上げ登場。ライブは疾走感のある『Departure』から幕を開けると、ノイジーでドリーミーな最新single『オトギバナシ』でヘッドバンキングの嵐を起こし、乗っけからアグレッシブなステージングをぶつけた。
中盤では、白く淡い光に照らされ重低音が甘く反響するなか、様々な卒業を迎える人に贈ると告げた『桜音』で春の訪れとともに来る切なさをそっと柔らかに届けた。甘いだけでは物足りないだろうと言わんばかりに『HONEY TRAP』では、拳と共に髪を舞い上がらせオーディエンスに苦みを与えるなど、多彩な表情を魅せるALIVE。
「順当に歩んでこの舞台に立てたわけじゃない」――涙ながらソラが語ったように、ギター要の休養や様々な困難を葛藤と共に乗り越え、”理想”でしかなかった舞台をこの5人で”現実”として掴み取った。そんな初心を忘れないようにとALIVEで始めて作詞した曲である『Cross of Hearts』を披露。楽器陣が織りなす疾走感あるメロに、ソラの凛とした歌声が重なり確かなハーモニーを奏でた。
アンコールでは、新衣装に身を包んだメンバーが登場。5/20(水)にリリースされるアルバムより、この日会場限定でMV
を先行披露した『嘘と契約』を初披露。ラグジュアリーで遊ばせるように跳ねる重低音にバンドサウンドが見事に混合。ポップなイメージから一歩進んだムーディーな雰囲気を醸し出す、今までにない大人なALIVEを提示した。
終演後、会場に特設されたスクリーンにて5/20(水)リリースされる初のアルバム『ALIVE BEST SELECTION』、それに伴うインストア情報の発表。さらには、5月から始まる主催ツアー『君と僕の約束の場所』日程が開示された。
ここから次なる舞台へと駆け上るであろう彼ら。この舞台で戦ったことは5人で進む道しるべとなり、先行く道を明るく照らし出してくれることだろう。(TEXT:河内香奈子)
ALIVE 5人で繋いだココロの終着点
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