umbrellaは昨年、マーヴェリックDCグループとソニー・ミュージックが開催した新人発掘イベント「J-ROCK EXPLOSION 2014“BATTLE OF THE BRAVE”」の優勝バンド。
同イベントは1年を通して東西で行われてきたバトル式ライヴイベントであり、umbrellaは西日本勢「DEAD WEST」にて優勝したバンドでもある。優勝者、そして東西の代表バンドには多くの賞が与えられ、今回リリースしたミニアルバムは「DEAD WEST」代表となった彼らに賞品として約束された、DANGER CRUE RECORSからの単体音源リリースなのだ。
昨年末のイベント終了から約半年、待ちに待った音源リリースとあって会場には多くのファンがかけつけた。
開演前の会場にはしとしとと雨の音が鳴り、ノスタルジックな雰囲気が漂う。実はこの日演奏される曲目は音源の曲順通り。まだ耳にしたことのない新しい作品がライヴで披露される、その音がどんな世界観を描くのか。
期待高まる中、1曲目『軽薄ナヒト』でステージの幕が開けた。バイオリンの音色が情緒を高めるなか、唯(Vo&Gu)が静々と物語を語るように歌い出し、将(Dr)は淡々と軽快なリズムを弾きだしていく。柊(Gu)が描くメロディーの美しさが強く主張するも、春(Ba)のベースが足元から揺さぶりオーディエンスの体温を上げていく。
続く「スカイフィッシュ」、唯の激しく刻むカッティングから一気に開放感ある音世界を描き出す。唯の透明感ある高音域の歌声と相反するパワフルなサウンドに魅せられる観客たち。繊細なだけでなく、芯の強さまでしっかりと音に現す。
umbrellaはこれまでも「静と動」のバランスをうまく楽曲に盛り込んできたバンドだが、そこにさらに剛健さが増している。たった2曲とはいえ、今回の作品が今まで以上にバンド感を強めたものだということがひしひしと伝わってくる。
3曲目「掌ドロップ」は童謡『かごめかごめ』を引用した楽曲、重く厚みのあるサウンドに御伽話のような陰のある詞世界が絶妙にはまり込んでいる。将の叩きだすリズムはシンプルながらもバンドの核を強め、楽曲により迫力を与えていく。続く「造花」では激しさの裏に見える切なさは、ぐっと心を引き付けられる。“準備はいい?”、唯が会場を煽り披露したのは『Witch?』。デジタル音に重低音を効かせたダンサブルな楽曲は、瞬発力も抜群♪ オーディエンスらも一緒になって跳ね上がる。
そして、ステージは早くもラスト『僕達が描いたパノラマ』へ。透明度の高い唯の歌声、深々と音を積み重ねていく柊のメロディー、春の豪気なリズム、楽曲の臨場感をさらに増す将のドラミング。これまでとは違うバンドの一面を目の当たりにしたオーディエンスらはなんとも言えぬ嬉々とした表情をしているように見えた。
全6曲、あっという間に終わってしまったステージにスクリーンが登場した。そこに映し出されたのは先ほど演奏したばかりの『軽薄ナヒト』のMV。楽曲に映像がプラスされることでさらに世界観がリアルに伝わり、観客らは夢中になって魅入っていた。さらに映像が終わると、更なる情報が告知される。なんと、9/4に大阪・umeda AKASOにてワンマンライヴの開催が決定!! バンド史上最大級の規模となるライヴへの挑戦、ライヴ開催に向けてumbrellaがどう成長していくのか。ぜひとも注目していきたい。
(TEXT・黒田奈保子/カメラマン・廣江修)
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umbrella 待ちに待ったリリース記念ライブが衝撃
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