この『KIKKAWA KOJI 30th Anniversary Live "SINGLES+ RETURNS"』は、デビュー30周年ツアーの追加公演として行われたライブハウスツアー"SINGLES+ RETURNS"の4月16日のZepp Namba公演の模様を全曲収録したライブ映像作品。
【クリックで大きな画像】 吉川がツアー開始直後に、映画撮影の準備でバイク・アクションを練習中に左足首を骨折してしまったため、全編を通してほぼ片足立ちのままで歌うという“吉川伝説”に新たな1ページを付け加える白熱のステージとなった。
まずはそのライブ映像作品の上映会からスタート。食い入るように画面を見つめていた観客から、終映時には実際のライブと同じような熱い拍手が起こった。その後、吉川本人が登場して、MCをフリーアナウンサーの荘口彰久氏が担当し、トークショーへ突入。
ちなみにこの模様はニコ生でも生中継されたのだが、この夜に先駆けて、8月12日から8月18日まで、「吉川晃司×ニコ生“50時間スペシャルウィーク”」という特別番組が放映されて、総来場者数30万人超を記録。このトークショーはそのフィナーレを飾るものでもあった。
吉川の肖像とトレードマークのシンバルが描かれたケーキが登場して、会場内の観客が『Happy Birthday』を歌い、クラッカーを鳴らして祝うサプライズもあった。観客とバースデー・ケーキとともに記念撮影をした後、バンドのメンバー、スタッフへの事前アンケートの回答や骨折したレントゲン写真などを紹介しながら、トークが進行していった。
50歳になった感想については次のようにコメント。
「あまり意識してなかったんだけど、今日、いろんな方々から“50歳だね”ってメールをいただいて、50歳って結構大きいことなんだなと。でも変わらず今後ともこのまま我が道を進み続けます。ただしできるかぎり骨折はしないようにしたい。昔はもっと早く直ったのに、直るのに時間がかかるようになってきたから」
そんな言葉には会場内からは笑いも起こった。翌日リリースのLive DVD/Blu-rayに関しては、「骨折によるマイナスもあったけれど、プラスもあった。ミュージシャン、スタッフのみなさんが高いコンセントレーションで臨んでくれて、素晴らしい作品になったと思う」とのこと。
途中からはツアー・メンバーであり、元THE YELLOW MONKEYのギターのEMMA(菊地英昭)も参加して、終始なごやかなムードの中でのイベントとなった。
「"SINGLES+ RETURNS"ツアーの思い出は?」という質問に対しての「タイトルは" RETURNS"なのに、全然リターンしてなく、新しいセットリストだった」というキーボード&ギターの菅原弘明コメントが紹介されると、EMMAも「俺も去年やったものをベースにしてやるのかと思っていた。20代だったら大丈夫なんだけど、記憶力的に50すぎるとかなり大変」と同意していた。
昨年開催の30周年ツアーでは3種類の公演で全曲かぶりなし、合計70曲を演奏するというステージを展開したのだが、今回の"SINGLES+ RETURNS"もまたしてもかぶりなしで21曲が演奏されて、体力、精神力、そして記憶力の限界に挑んでいくツアーとなったのだ。
夜中までリハーサルが続いたとか、サンドバッグを叩いたり、蹴ったりしながらのリハだったとか、実はライブ中にストレッチをしているとか、知られざるエピソードの数々も紹介された。
「今年はもうコンサートがないんですが、足が治って、ちゃんと出来るようになったら、バンバンやらせてもらいますので、勘弁してやってください。今ライブをやっても中途半端なので、現在は色々と芝居をやってます。足が治った頃にそれらも終わるので、レコーディングして、来年はツアーとニューアルバムを予定してます」
そんな吉川の最後の挨拶には会場内から盛大な拍手が起こった。50代に突入して、“吉川伝説”は新たなる章へ突入したところだろう。
吉川晃司 50歳BDイベントで“吉川伝説”新章突入!
0 Response to "吉川晃司 50歳BDイベントで“吉川伝説”新章突入!"
コメントを投稿