乃木坂46が魅せた圧倒的な「アイドル」としての存在感

乃木坂46が神宮球場での夏コンサートを成功させた。2011年8月21日に誕生し、現在ではAKB48に迫る勢いにまで成長を続けてきた乃木坂46。

彼女たちの魅力は?

今回の神宮球場でのコンサートで感じたのは、圧倒的な「アイドル」としての存在感だった。

そもそも、アイドルとは何か?地下もメジャーも関係なくなり、様々なグループが出現し「アイドル」の定義もよくわからなくなってきた昨今。そんな状況だからこそ、乃木坂46のLIVEやコンサートを見る度に「アイドル」としての存在感をヒシヒシと感じるのだろう。

20150908-img_5570.jpg 【クリックで大きな画像】

ひとつはビジュアルの良さ。それぞれ熱狂的なファンのいる他グループと比較するのは気が引けるが、それでも平均点で考えれば、無数にいるアイドルグループの中では乃木坂46がダントツだと考える。それだけ、アイドルとして必要な華やかさが、どの場面で切り取っても高レベルだということだ。これはアイドルグループとしては非常に重要なポイントとなる。

また、「女子高的雰囲気」もダントツに高い。現にAKB48島崎遥香もトークアプリ755で乃木坂46の女性ファンの多さを羨ましがる発言をするほどに、コンサート会場でも同世代の女性ファンが多い。E-girlsにも通じる「女子高的雰囲気」をしっかりと乃木坂46が持っているから、同性ファンも多く獲得している。その「男子禁制」を思わせる世界観は、男性ファンから見ても永遠の高嶺の花であり、前述したビジュアルの良さと合わさり乃木坂46だから描き出せるものとなっている。これは、努力ではなんともならない部分なので、選考時点でビジュアルの高さが話題になっていた乃木坂46ならではの利点だといえる。

AKB48がここまで大きな存在となれたのは、個性豊かなメンバーと、アイドルとしての常識では考えられなかった、数々のサプライズを演出しメンバーがその試練を乗り越えてきたからそこにドラマが出来、ストーリーが作り出され常に話題を作り出していった。これは、スタート時に客が殆どいなかったという底から這い上がってきた、彼女たちの圧倒的な泥臭い努力もベースとなっている。絶対に他のグループでは真似のできない歴史が形成されている。

そんなAKB48の歴史を考えれば、結成当初からの華やかさ、注目度は比べ物にならないほどに極上なものだった。それに、乃木坂46にはAKB48グループほどの大胆なメンバー変更も、大胆なセンター変更もない。その中で人気を拡大してこれたのは、アイドルとしての絶対的な安定感が乃木坂46にはあったからだ。

世の中には様々なアイドルグループがここ数年で出現し、各グループが生き残りのために様々な仕掛けをしている。その中で、乃木坂46の持ち味は透明感でありアイドルとしての本質である「可愛い」という絶対的なビジュアル。また、「神曲」と呼ばれるほどに、楽曲のクオリティが高いのも事実。そしてパフォーマンス力も近年はアンダーメンバーを中心に飛躍的に上がっている。総合的に考えて「アイドル」としての完成度が非常に高いグループとなっている。

今年最大の目標として、紅白歌合戦の出場も期待される。乃木坂46にどんなドラマが生まれ、どんな進化をしていくのか?楽しみで仕方がない。
(武田瑠羽)

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