吉川友 有言実行!「来年の誕生日公演は中野サンプラザで」

吉川友が、「7大都市ツアー2015 ~友言実行!~」の東京公演を、5日、新宿BLAZEで開催。今月1日に23歳の誕生日を迎えたばかりの、この日のライブは“バースデー公演”として行われた。

ライブでは、17分25秒という、前代未聞の長編の新曲『花』(5月6日発売)をフルで披露。また、つめかけたファンを前に、「来年、24歳のバースデー公演は中野サンプラザでやります!」と、目標を力強く語った。

“チーム・負けん気”として、ともに活動するアップアップガールズ(仮)がオープニングアクトで登場。『美女の野獣』と『サマービーム!』の2曲で会場を熱く盛り上げたあと、ステージに登場した吉川。特に思い入れの強い、デビュー曲『きっかけはYOU!』からライブはスタートした。


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つめかけたファンを前に、「5月1日で、またひとつ、心も身体も大きくなりました。ワガママボディ、23歳になりましたーーー!」と吉川が叫ぶと、場内からは「おめでとう!」と大歓声が巻き起こった。

その声に応えるように、「この新宿BLAZEにお集まりのみなさんの心を、このワガママボディで“きゃっちり”つかんで、ライブが終わる頃には「今日のライブに来てよかった!」「なんだかんだで吉川友だな!」と思ってもらえるようなライブにすることを、ここに誓います!」と宣言した。

こんなふうに、この日もコミカルな発言の連続で、観客を爆笑、時に失笑させた吉川だったが、ラブソングの『TO BE…』をアカペラで披露し、その歌唱力で魅了するなど、ボーカリストとしての魅力ももちろん大いにアピールした。

2年前、キマグレンとのユニット“きっかレン”として配信リリースした『あいまいな関係』も披露。7月のライブをもって解散することを発表したキマグレンについて、「歌の素晴らしさを教えてくれたお兄ちゃんのような存在。キマグレンさんにいただいた素敵な曲をこれからも歌い続けていきたいなと思います」と、感謝と尊敬を込めて語る吉川だった。

ステージ中盤ではゲストとして、再びアップアップガールズ(仮)の7人が、『Happy Birthday』を歌いながら、豪華なバースデーケーキとともに登場。盟友からのサプライズのプレゼントに、吉川の目は感激の涙で濡れていた。「いつも雑だとか、女らしさがないとか言われている私ですが、今年は、洗濯に、掃除に、料理に頑張って、お肌のケアにも気をつけて、みんなをびっくりさせたい!「きっか、女らしくなったね、彼氏でもできたんじゃないの」と言われるように女に磨きをかけて、アップアップしていきたいと思います!」と誓った。

そして、「私がアプガの曲の中では一番好きな曲」と吉川が語る『全力!Pump Up!!』をアプガ7人と吉川で熱唱。特に力強いボーカルとダンスで定評のあるこの曲が、8人になり、ますますパワーアップした。

「仲間ですけど、ライバル」というアプガとの競演を終えると、いいよ新曲『花』をフルで初披露する時間が訪れた。

この日、ステージ序盤から「いつも以上に緊張しています」と語っていた吉川。それは、この曲の披露があったことが大きかったのかもしれない。“花”をテーマに一生懸命に生きる女性の姿を描いた3編の歌詞をそれぞれ違う曲調に乗せて歌う。それを一曲として構成した、全編17分25秒にわたる大作だ。オペラ調で、朗々と歌い上げる場面あり、セリフあり、持ち味の元気なボーカルありと、吉川のボーカリストとしての多彩な魅力が味わえる内容になっている。そのバックでは、ダンサーが咲き誇る花のようにバレエを踊り、壮大な物語を盛り上げる。

そして17分間、見事に歌い切った吉川。観客はその世界に引き込まれているようだった。歌い終えたあと、「今、歌い切って、感無量でございます!」と、ホッとした表情に。「最初マジか?無理!」と思いました。4分の曲でも歌詞を間違うのに17分の曲を歌詞を覚えられるのかなと思っていました」と、この曲をもらった頃の不安を明かした。

第一楽章、第二楽章、第三楽章に分かれて構成される組曲、それぞれの楽章が終わるごとに衣装を脱いでいき、曲中で3種の衣装を披露した。「どんどん開花していくというイメージで、脱いで脱いで脱ぎまくっています」と笑う吉川。そして「勝負曲である、この曲をぶらさげて、アイドル界のてっぺんを獲りに行きたいと思います!」と、独特の表現で意気込んだ。

その後、『ここから始まるんだ!』などファンに人気のナンバーでたたみかけ、ラストスパートの盛り上がりを見せた。途中、エキサイトした吉川が客席に“降臨”し、ファンの間近で歌い、場内がヒートアップする場面も。『恋愛遠慕』で本編を終えたあと、アンコールに応え、再び登場した吉川。MCで「あっという間の4年間でしたね」と、これまでの活動を振り返った。ソロとして活動し、歌のほか、ドラマ、グラビア、CMなどさまざまな仕事を経験できたことを、「恵まれていて、すごく幸せだと感じています」と語った。

「その反面、アップアップガールズ(仮)やJuice=Juiceのように、同期や同じ事務所で中野サンプラザ公演を成功させたり、武道館公演をするグループが出たり、周りがステップアップしていく姿を見て、正直「やべぇな」と思う時期がたくさんありました。今、絶賛その時期なんですけど……」と今の焦りを明かした。「でも、くじけずにやってこれたのも、ここにいるファンのみなさん、全国各地、全世界で、私を応援してくれる“友フレ”のみなさんのおかげだと思っています。今まで支えてくれて本当にありがとうございます!」と、感謝の言葉を告げると、場内からは大きな拍手が巻き起こった。

そして、「今回のタイトルが“友言実行!”じゃないですか。だから23歳の目標をひとつ、ここで発表してから帰りたいと思います」と宣言。「吉川友、来年の24歳のバースデー公演は、中野サンプラザでやります! 結構ハードルは高いと思うんですが、今回の新曲もハードルは高かったのですが、みなさんの声援があって歌い切ることができました。なので、この夢もみなさんの応援があれば実現できるんじゃないかと思っています!」と力強く語った。

「吉川友、これからも楽曲、衣装、発言……いろんなことでインパクトを与えていきたいなと思います。23歳、ワガママボディ、こんな私ですが、これからも応援よろしくお願いします!」と叫ぶと、場内は大歓声につつまれた。

ラストナンバー『ずっとずっとずっと君がスキだ』では、またもや客席に降臨し、場内をぐるぐると駆け回った吉川。楽しい雰囲気がいっぱいの中、23歳のバースデー公演は幕をおろした。

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