写真=TVレポート DB
アイドルグループEXOが再び危機を迎えた。5月にメンバーのクリスがグループを離れ、10月にルハンも続いた。すでに二人のメンバーがEXOから離れることを宣言している。二人とも中国人のメンバーであり、12人組のEXOはこれから10人で活動することになる。
2012年にデビューし、2013年には大人気グループとなったEXO。しかし、その栄光を思う存分味わう前に、EXOは非常事態となった。EXOの始まりは野心に満ちたものだった。8人の韓国人メンバーと4人の中国人メンバーで構成されたEXOを世界的なグループに育成するという自信に満ちあふれていた。実際、デビュー2年目にして所属事務所SMエンターテインメント(以下SM)の抱負は実現された。しかし、3年を越えることはできなかった。果たして何が問題だったのだろうか。
EXOは結成当時からEXO-KとEXO-Mに分かれて活動を展開した。韓国と中国現地に合わせた戦略的な動きだった。もちろんEXOの爆発力は12人の完全体になった時に、一段と輝いていた。しかし、同時に亀裂も生まれ始めた。
中国ではどちらかと言えばEXO-M、中でも中国人メンバーが好まれた。SMもそれを十分に分かっていた。中国人メンバーたちは現地の番組に頻繁に出演し、そんな中で現地の芸能事務所や関係者と着実に接触していたのだ。クリスがEXOを離れた直後から現地での芸能界活動を始めた状況を見ても、十分想像できるシナリオである。
ルハンもクリスと大きくは変わらないと見られる。特にルハンの場合、中国でクリスよりも強大なファン層を築いており、EXOのメンバーとしてではなくルハン個人としても活動の土台は整っている。ルハンはクリスがグループを離れた際に選んだ専属契約効力の不存在確認訴訟を申し立て、代理人としても同じ法務法人ハンギョルを選んだ。ルハンとクリスがEXOとは関係なく個人的に連絡を続けてきたことを伺わせる点だ。
そんな中、EXOのもう一人の中国人メンバーであるレイが脱退を宣言したルハンに対して意味深なコメントを残した。決して軽く受け止められない発言だった。レイは10日午前、Weibo(中国版Twitter)に「兄さんバイバイ。また機会があれば一緒のステージに立とう。兄弟としてそれぞれの決意を支持します。幸せを祈る」という内容だった。
現在の状況から、残った二人の中国人メンバーレイとタオにも心配の声が上がりそうだ。グループの名声に比べ、多くのメンバーと分けるしかない収益の構造に不満が一つや二つ出てきても不思議ではない。ちょうどそんな時に祖国からラブコールがあり、グループから離れて個人活動をする夢を抱いたということも想像できる。
もちろんこれを中国人メンバーだけの問題にすることはできない。SMとの内部対立の溝が深まり、このような極端な選択をした可能性もあるためだ。SMは一躍スターとなったEXOを通じてもっと大きな絵を描こうとした。メンバーの健康などに配慮せず、無条件に決まったスケジュールをこなすことに集中してきた。これ以上似たような前例を残さないためにシステムの変化や強化が必要な時期であったにもかかわらずだ。
しかし、まだ誰のせいでこのような問題が生じたのかをここで判断することはできない。ただEXOは今年だけで二人の中国人メンバーがグループを離れ、残りのメンバーも安全とは言えないことが事実である。このため、中国市場を手にするというSMの華やかな抱負には大きな傷が生まれた。
EXOに再び訪れた危機…メンバー個人の夢 vs SMの無理な欲
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