今回のツアーは、10月15日リリースの14thシングル『To The Light』を引っ提げての公演となり、10月16日のTokyo Dome Cityを皮切りに、札幌、大阪、名古屋でライブツアーを行った。
客電が落ちると一気に黄色のペンライトが光りだし、メンバーの登場とともに悲鳴にも似た歓声が沸き起こる。この日の会場には、超満員の1万2千人が来場。ホールツアーを終え、約3年ぶりの横浜アリーナでファイナル公演を迎えたFTISLAND。今ツアーの中でももっとも大きな会場での公演ということもあり、メンバーの気合もひときわだった。
そんな今回のホールツアーのコンセプトは“四季”。オープニングは“春”をテーマに『Beloved』で少し重めの春を表現。そのまま『Memory』や、横浜公演のみの披露となった『Black Chocolate』を立て続けに披露。これまでのFTISLANDとは違った雰囲気でスタートした今回の「FTISLAND AUTUMN TOUR 2014」だが、ホンギの「Oh right 横浜!みんな叫べー!」という掛け声とともに『BE FREE』のイントロが流れ始め、“夏”のステージがスタート、会場のファンのボルテージは一気に急上昇!
『Time To』から『To The Light』のカップリング曲『Tornado』を熱唱、左右に伸びたサイドステージ端まで縦横無尽にステージを走り回りながら、“これがFTISLAND”だといわんばかりのパワフルな演奏を見せつける。
熱唱後、上がる息を抑えながら会場を見渡し、「横浜アリーナのステージは3年ぶりなんですけど、ずっと変わらずに応援してくれてありがとうございます。今回のテーマは“To The Light”で、光に向かうという意味を持たせたんですが、その光を“季節”で表現したんです。なので今回のツアーのセットリストは“季節”に合わせて作りました。」とホンギがコメント。
今回のセットリストを、春と夏を少し重い曲でスタートさせたことについてジェジンが「僕らにとっての1年を表現したかったんです」と、真剣な面持ちでコメントするも、メンバーたちの流暢な日本語のジョークで、一気に会場を盛り上げる。
続く秋のステージでは『アリガト』やジョンフンのピアノ弾き語りからスタートする『いつか』などのバラード曲を哀愁たっぷりに歌いあげ、韓国語曲の『狂おしいほど』では、ファンにマイクを向けると、韓国語楽曲であるにも関わらず、完璧なまでの掛け合いと大合唱が沸き起こり、そこに満足げな笑顔を浮かべたホンギ。「ここまでで秋が終わってしまったのですが…。さっき“To The Light”の意味を説明したんですが、もうひとつの意味があって。太陽の意味もあるんですが、いつも太陽は変わらずに僕らを照らしてくれてますよね。そんなふうに僕たちFTISLANDも変わらずにずっとここにいたいって。だから会場の照明もずっとかわらずに同じ場所にあるんです」と真剣な表情でコメント。
しかし、ここでそのまま冬へと移り変わってしまってはFTISLANDらしくない。予想がつかないところもまた、彼らの魅力の一つだ。
「このまま冬に行っちゃうと、飽きちゃうでしょ?だからみんなが好きな夏にもう一回戻ろう!」という掛け声とともに再び“夏”を迎え、『Precious one』や『Let it go!』
『未体験Future』で再び会場を熱くする。
またツアーファイナルだったこともあってか、普段は口数の少ないドラムのミンファンが立ち上がり、「今年もあと1か月で終わるんですが、来年思ったことをやれるように準備してください。応援しています!」と笑顔を見せる。「最近、僕たちにすごくいいことが起こってきて…。ジョンフンもドラマを撮影したり、スンヒョンも映画を撮影したり…。個人的な仕事だけど、FTISLANDの活動の力になるようなことが起こっているからとても幸せなんです。もちろん音楽活動もずっとやっていて、メンバーが作ったり、いい曲ももらったりして。これまでとは違ったFTISLANDを見せることができるかもしれません!来年は韓国のアルバムもあるし。今日はファイナル公演だから、いろいろ話しちゃいました…(笑)。来年はいろいろあると思います!だから楽しみにしてください!」と、ホンギが来年に向けての抱負を語った。
最新曲の『To The Light』では、楽曲の盛り上がりに合わせて照明が客席を照らし出すのだが、実はこの演出はツアー初日にホンギが提案したもの。客席にまっすぐ差し込む一筋の光は、FTISLANDにとっての光がファンであることを示したかったのだろう。今ツアーの最大のメイン楽曲を熱唱し、ラストの部分に流れる静かな秒針の音が、一幕の終わりを告げる。
アンコールでは『FREEDOM』のイントロが流れ始めると、ホンギの「もう一回盛り上がろうぜ!」という掛け声で、会場は大熱狂!「今日も一緒に歌ったり、踊ったりしてくれてありがとうございます。今年のワンマンライブはこれで終わりなんですけど、まだKINGDOMで会えるね。KINGDOMで一緒にクリスマスを過ごしたいです!コラボもあるしね」。さらに、ファイナル公演ならではのサプライズも飛び出した。
メンバーのSNSでもリクエストの多かったという『Distance』をワンコーラスだけ披露。予想もしてなかったといわんばかりに、客席からはこの日一番の歓声がこだましていた。ラストは冬をテーマとした『YUKI』や『Winter’s Night』を披露し、ファンに少し早い“先クリスマス”をプレゼント。「みんなが変わらずにここにいてくれるから、本当に幸せです。みんな今回のツアー、お疲れ様でした!」と、ホンギが締めのコメントを述べ、「FTISLAND AUTUMN TOUR 2014」は、大盛況のうちに幕を閉じた。
単独ステージは今年最後となったが、ライブ中にもホンギが触れていたように、12月20日に幕張メッセ、12月27日には大阪城ホールで、CNBLUEやAOAなど、
同所属事務所のアーティストたちが集結するファミリーコンサート「2014 FNC KINGDOM IN JAPAN -STARLIGHT-」で、今年最後の日本ステージに立つ。
今年の「FNC KINGDOM」は前年度に実現されなかった“スペシャルコラボステージ”が最大の見どころとなる。FNC所属アーティスト4組の夢のデュエットに加え、CNBLUEのヨンファにFTISLANDのジョンフン率いるKINGDOM BAND1号、CNBLUEのジョンヒョンとFTISLANDのジェジン率いるKINGDOM BAND 2号がKINGDOMステージを出撃、FTISLANDやCNBLUE、さらにはAOAやN.Flyingのメンバーたちが完全シャッフルユニットとして登場し、これまでのどのステージでも見ることのできなかった夢のコラボレーションを実現。
また、昼公演をEMERALD STAGE、夜公演をDIAMOND STAGEと名付け、それぞれ違ったコンセプトを持つステージパフォーマンスを展開、EMERALD STAGEのヘッドライナーをCNBLUEが、DIAMOND STAGEのヘッドライナーをFTISLANDが務める。
驚きの内容はこれだけではない。先日韓国でカムバックを果たしたAOAが最新曲の『サプン サプン(Like a Cat)』を日本初披露!またリクエストも多数寄せられている、ドラマ『百年の花嫁』で大きな話題を集めた挿入歌『まだ言えない言葉』をホンギが歌唱予定など、ファン熱望のステージパフォーマンスも多数準備中だ。
さらに今回の「2014 FNC KINGDOM IN JAPAN -STARLIGHT-」の初の試みとして“KINGDOM STARLIGHT BAND”を使った、ファンとアーティストがひとつになれるスペシャル演出を企画。“KINGDOM STARLIGHT BAND”は参加者全員に配布され、腕に付けた“KINGDOM STARLIGHT BAND”が、アーティストのステージやパフォーマンスに合わせてそれぞれに変化、ひとつひとつの光がまるで“星”のように会場を彩り、ファンとアーティストを“KINGDOM STARLIGHT BAND”ひとつにつなぐ。巨大な“STARLIGHT”の世界に包まれ、会場中の色が一斉に総替わりする様に、大きく感動すること間違いないだろう。
公演時間も約3時間半を予定しており、コラボステージに加えてそれぞれのアーティストたちのステージもたっぷりと用意され、次々と繰り広げられる豪華アーティストたちのステージパフォーマンスに、しばし時間を忘れて盛り上がること間違いないだろう。
さらには2015年度開催のFTISLANDおよびCNBLUEのライブイベントの最前列シートの招待券が当たる、FTISLAND/CNBLUEのファンクラブサイトのチケット購入者限定のスペシャル抽選会の開催も決定するなど、盛りだくさんの内容で開催予定だ。
(C)FNC MUSIC JAPAN INC.
FTISLANDツアーファイナル「変わらずにここにいてくれてありがとう」
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