昨年9月にドラムのミナセが脱退してから、ダウトとしては約半年ぶりとなったステージ。“約束の場所”となったディファ有明は、ファンを伴って5人で最後のMV撮影をした場所だ。初日(13日)は、中央にリングが設置され、オーディエンスが360度を囲むプロレススタイル。開演までモニターには、プロレスの試合映像を流す徹底ぶり。アナウンサーにプロレスネームで呼びこまれると、玲夏、ひヵる、威吹、幸樹が、花道を通ってリングに登場。ドラムはサポートの忍者が務めた。
1曲目は、MVにもなった「有終の美」。新たな歩みのスタートだ。最初こそプロレス会場というコンセプトに戸惑いをみせていたファンも『シャングリラ』『BAR夕暮れ』『刺青 -tattoo-』と、これまで演奏され続けた曲が演奏されると徐々に解放されていく。恒例の「本日も全身全霊つとめさせていただきます、ダウトです!」の宣誓から『フラッシュバック』で会場が一体となったあとは、4人の奏でる音が悲鳴のようにせめぎ合う「Rain man」で特異な世界を作り上げ、暖かい陽だまりのような「CAT WALK」では、幸樹が客席に降りて会場を一周する間、ステージ上で、威吹、ひヵる、玲夏が、リングのセンターに集まりお互いに表情で会話をするシーンが見られるなど、一瞬たりとも、4人の音、姿から目が離せない。
すべての心が1つになることを願って届けられたラスト曲は『ONE』。演奏を終え、最後にマイクスタンド前に立った玲夏が「ダウトのライヴが1番楽しいって思ってもらえる、そんなライヴをこれからも届けたいと思っています」とファンに想いを届けた。エンターテインメントで遊ぶこと、音楽で遊ぶこと。それを自分たちが心の底から楽しむこと。それを見せてくれた彼らは、今後もさらなるワクワクを用意してくれることだろう。
翌日(14日)は、前日とは打ってかわり、ステージはバックドロップのみ。『中距離恋愛』『歌舞伎デスコ』など、ダウトならではの世界が繰り広げられると、オーディエンスからのメンバーコールも炸裂する。『春風シャララ』では、圧倒的な厚み、爆発寸前の熱量で、息をのむほどの迫力に満ちた演奏を披露。その演奏からは音の中でさえ、静寂が生れるということを感じさせてくれた。後半『炎天歌』『MUSIC NIPPON』『鬼門』と畳みかけ、半年間という時間を埋めるかのようにメンバーとファンは暴れつくす。これまで積み重ねてきたものと、半年のあいだ抑圧された感情が解き放たれた瞬間だった。すべてのラストとなった『Song for you』。“今一番届けたい歌”と告げられた歌は、会場中を優しい光で包んだ。
MCで幸樹が話した「8年分の想いをこめて、9年目へ向かいたいと思います。この音楽シーンでダウトというお祭り騒ぎをしていきましょう」の言葉通り、この日新たに8月からのFCツアー【洗脳】、秋のニューシングル発売、ダウト×vistlip×R指定との3マンツアーが発表された。
ダウト約半年ぶりLIVEは「プロレススタイル」
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