川栄といえば「めちゃイケ」のAKBメンバー期末テスト企画で、神懸った回答を連発。「ウソだろうが!」という雄叫びで一躍脚光を浴びた。掛け算も儘ならず、漢字も弱い“おバカキャラ”は、AKB48ファンのみならず、一般にも浸透した。
そんな川栄がAKB48卒業直後、舞台の主役の座を射止めた。今回の舞台「AZUMI 幕末編」は言わずと知れたコミックの傑作。過去に上戸彩、黒木メイサが演じた当たり役だ。バラエティ番組で見せる、あっけらかんとした笑顔で、珍解答続出の“おバカ”な川栄李奈を想像していると、それは見事に裏切られる。
8月27日に公開された「AZUMI 幕末編」の稽古では、AKB48卒業からわずか3週間余り、稽古を始めてから2週間という時間を感じさせることのない、見事な演技と殺陣だった。
あずみ役はご承知の通り、“来るな…来れば斬る!!”と叫び、激動の幕末に屈強な男たちに立ち向かった刺客である。全編に渡り、斬って斬ってまくる立ち回りの連続に、果たして川栄が対応できるのか?稽古を見る前は疑いの目しかなかった。
演出を手掛けた岡村俊一氏は「1ブロックの殺陣を覚えるのに1日は掛かるところを、彼女は3ブロック覚える。今の時点で1000手は頭に入っている。少なくとも過去“あずみ”を演じた上戸や黒木より覚えが格段に速くて驚いている。まるで大容量の高性能コンピューターのようだ。」と絶賛する。
また稽古を見ていると、彼女の殺陣には感情が篭っているように感じる。敵役には本当に相手を憎み、見たことのないような形相で対峙する。岡村氏が言う「感受性も強い。」という言葉が実感できる。
女優というのは、役ごとにまっさらになれる器用さが求められるが、川栄の演技にもしっかりと女優としての「器用さ」が見られた。
現代劇から時代劇、淑女から悪女、シリアスからコミカルな役柄まで演じ切れる仲間由紀恵とオーバーラップする。仲間と同じような、様々な役を器用にこなす女優の片鱗が見え隠れした。
川栄李奈が持っている素直さと何事にも真剣に取り組む熱さが、女優という新たなステージで確実に存在感を発揮し始めていることを、今回の取材で感じた。
舞台の本番まであと2週間。“「川栄」あずみ”はどこまで進化して、我々の前に姿を見せるのか?今後の“女優川栄李奈”が大いに期待できる。
川栄李奈が女優として成功できるこれだけの理由
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