ソロとしては寺嶋由芙にとって初となるワンマンライヴに、チケットは当日を待たずにソールドアウト。大盛況のフロアを前に、記念すべきワンマンライヴは幕を開けた。
『猫になりたい!』の禁断の多数決によるリミックスが流れるなか、寺嶋由芙が2013年にソロになって以降の写真がスクリーンに次々と映しだされていった。これはファンから募集した、撮影フリーのライヴでの寺嶋由芙の写真で、初のソロワンマンライヴまでの寺嶋由芙の軌跡を、ファンの協力のもと紹介していくものだった。
そしてスクリーンが開くと、女性4人編成のバンドが演奏するステージにファンから歓声が上がった。これは事前にはまったくアナウンスされていなかった趣向だったのだ。寺嶋由芙が着るのは、可憐な白いドレス。1曲目『好きがはじまる』は、かつて寺嶋由芙がソロとして初めてステージに立ったときに歌われた楽曲だ。ライヴの冒頭は、まさに寺嶋由芙のソロキャリアを総括するものとして始まった。
2曲目『恋人だったの』は、この日のバンマスであるrionosが作曲した楽曲。この日発売された2枚目となる会場限定盤CD『好きがはじまる II』の収録曲だ。80年代歌謡を彷彿とさせる『恋人だったの』を寺嶋由芙は情感豊かに歌いあげた。そしてスピッツのカヴァー『楓』。寺嶋由芙のヴォーカルのせつなさがサビで溢れだし、バンドの演奏も熱を帯びていく。
バンドのメンバー紹介から、GOOD BYE APRILが楽曲提供した『初恋のシルエット』へ。寺嶋由芙が初恋の甘酸っぱさを歌いあげる。バンド編成によるパートは、ギターロックの『好きがこぼれる』で終わったが、この楽曲は1曲目の『好きがはじまる』と同じくミナミトモヤが楽曲提供したもの。バンド編成のパートは、寺嶋由芙のソロキャリアの「はじまり」から「現在」までを鮮やかにまとめたものだった。
再びスクリーンが降りると、ソロ・デビュー・シングル『#ゆーふらいと』のリリースが発表された2013年12月23日のライヴの映像が流されだした。そしてビデオ・クリップやジャケットの撮影風景、数々のライヴなど、寺嶋由芙のソロ活動を振り返る映像が流された。
スクリーンが上がると、そこからは肩もあらわな緑のドレスを着た寺嶋由芙によるソロ・ステージ。オリコン週間シングルランキング16位を獲得したサード・シングル『猫になりたい!』でスタートした。『好きがはじまる II』からは、ライヴ初披露の『お願いバッカス』、そして岸田メル作詞・SAWA作曲の『ジュリエットのパラドックス』も。さらにセカンド・シングル『カンパニュラの憂鬱』とそのカップリング『80デニールの恋』も歌われた。
続くMCでは、この日ひとつ目の発表が行われた。これまでも楽曲提供やツーマンライヴで交流が深かったふぇのたすとのコラボレーションによる数量限定シングル『君が笑えば恋なのです』が、ヴィレッジヴァンガード下北沢店で2月25日から発売されるのだ。コラボ曲『さよならまでが恋愛です』のほか、お互いの楽曲のカヴァーも収録されるという。そして、そこに収録されるふぇのたすのカヴァー『ヘッドホンガール』が初披露された。
MCの後は、最初の会場限定盤CD『好きがはじまる』収録曲へ。『contrast』『ゆる恋』『ヒロインになりたい』といった寺嶋由芙のライヴで初期から歌われてきた楽曲でフロアは盛りあがり、BPM200という速さの『ねらいうち』ではフロアも最高潮に。
さらに二つ目の発表として、ニュー・シングルが制作中であることがMCで明かされると、ファンからは大きな歓声が起きた。そして本編ラストに歌われたのは、デビュー・シングル『#ゆーふらいと』。でんぱ組.incの夢眠ねむが作詞した、ソロ・デビューまでの寺嶋由芙の葛藤を描いた楽曲だ。そして、ファンが一斉に輝かせた400本の青いサイリウムに、寺嶋由芙も涙ぐみながら歌うことになった。
アンコールが起きると、『カンパニュラの憂鬱』のアヒト・イナザワによるリミックスが流され、スクリーンにはゆるキャラとの写真や『#ゆーふらいと』のアニメが映しだされた。アンコールの衣装は、事前のファン投票で決まった『#ゆーふらいと』の衣装。そしてマドンナの『ライク・ア・ヴァージン』、岡村靖幸の『だいすき』と、誰もが知るカヴァー曲を続けて歌った。
それでもおさまらないアンコールに、Tシャツ姿の寺嶋由芙が再登場。そして、寺嶋由芙の地元である千葉県のチーバくんや、成田市のうなりくん、岡崎市のオカザえもんなど、全国のゆるキャラたちからの応援メッセージがスクリーンに映しだされた。
そして最後の最後となるMCで、この日三つ目の発表、しかも重大発表が行われた。寺嶋由芙が、ユニバーサルミュージックジャパンのEMI RECORDSからメジャー・デビューするという発表だ。ファンからはこの日一番の大歓声が沸き起こり、寺嶋由芙を祝福した。
しかし、まだ信じられないという寺嶋由芙。そんな彼女のために、EMI RECORDSマネージング・ディレクターの中村卓からの映像で改めてメジャー・デビューが発表された。
ようやくメジャー・デビューを信じた寺嶋由芙はバンドのメンバーを呼び込む。メジャー・デビュー発表によるファンの興奮もまだおさまらないなか、バンド演奏による『ぜんぜん』の熱狂とともに「Yufu Terashima 1st Solo Live 「#Yufu Flight」」は幕を閉じた。
2014年2月の『#ゆーふらいと』のリリースからちょうど1年。ライヴ、ゆるキャライベント、配信番組、舞台など、休む間もなく突き進んできた寺嶋由芙は、ついにメジャー・デビューを果たすことになった。
「Yufu Terashima 1st Solo Live 「#Yufu Flight」」は、寺嶋由芙がソロアイドルとしてシーンに登場してから、自らの手で次なる「フライト」、飛翔のチャンスをつかむまでの姿をファンに見せた、まさに感動的な初のソロワンマンライヴとなった。
寺嶋由芙 初のワンマンで特大サプライズ!メジャーデビューを発表
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