the pillowsツアーファイナル そして次のステージへ

the pillowsが昨年11月30日から4か月にわたり行なってきた“ムーンダスト・ツアー”が3月28日、Zepp Tokyoで最終日をむかえた。

昨年10月に、結成25周年のアニバーサリー・イヤーの総決算としてリリースした最新アルバム『ムーンダスト』を携えての今回のツアー、27公演目となるこの日のZepp Tokyoはソールドアウトのフルハウス状態。


午後6時を少し回ったところでメンバーが登場、ニュー・アルバムのオープニング曲でもある『Clean Slate Revolution』からライヴはスタートし、まずは新旧取り混ぜたthe pillowsならではのロックン・ロール・ナンバーで会場を盛り上げていった。


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そしてヴォーカル・山中さわおによるユーモアあふれる曲間のMCトークもはさみつつ、中盤以降は、バラードを加えながら緩急自在に会場をコントロールしていく。山中が“名曲が出来た!”と紹介し演奏したアルバム・タイトル・ソング『ムーンダスト』から、お馴染みの『ハイブリッド レインボウ』の流れで観客をピロウズ・カラーに染め抜いた後は、メンバーひとりひとりのMCで会場を和ませる。その後は再びロックン・ロール・ナンバーでたたみかけ、ファンにとってのアンセム中のアンセム『LITTLE BUSTERS』で観客の大合唱に包まれて本編は終了となった。


アンコール1曲目の『TOY DOLL』では山中がギターを持たずハンド・マイクで歌い、続く2曲目の『ターミナル・ヘヴンズ・ロック』ではギタリスト・真鍋の持つギターが青い電飾の点滅に包まれる、という観客がどよめくシーンが続き、会場はますますヒートアップ。


2度目のアンコールに『RUNNERS HIGH』で応じた後、最後はまさかのトリプル・アンコールに応え、4度目の登場を果たしたメンバーは、山中の“この世の果てまで連れてってやる”の言葉とともに『この世の果てまで』を奏で、熱狂のうちにこの日のピロウズ・ワールドは終演をむかえた。


今後、the pillowsは4月26日の『ARABAKI ROCK FEST. 15』出演をはさんで、6月にはこの日発表になった新たなライヴを敢行、加えて4月からはInterFMにて山中によるレギュラー番組がスタートするなど、26年目に入っても、まったく勢いは衰えそうにない。この日MCで“まだまだ曲を書く!”と山中が宣言した通り、‘この世の果てまで’続く勢いで、今年もますますアグレッシヴなthe pillowsが見られそうだ。


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