小学生から大人の男性までが入り混じる幅広いファンが、東京のラフォーレミュージアム原宿のステージに彼女を大歓声で迎え入れた。
この日の装いはタイトなトップス(黒)とAラインのスカート(ミントグリーン)という定番スタイルで、手に握るマイクも、ブレスレットとチョーカーもラインストーンに覆われ、頭上にはミラーボール……と、何もかもがキラキラ。2人のバッキング・シンガーと2人のダンサー、5人編成のバンド(ベースはもちろんダブルベース)を従えて、早速強気な最新シングル『ディア・フューチャー・ハズバンド』でショウをスタートしたメーガンは、次の『ミスター・オールモスト』を歌い終えたところで、「コンバンワ!気分はどう?日本に来ることができて興奮してるわ!」と元気にご挨拶。一気にテンションを上げて、圧倒的な存在感とエネルギーで会場を自分のカラーで染め上げる。
そんなショウの最初のハイライトは、これまたキラキラにデコったウクレレを片手に、シンプルなアレンジで歌った『タイトル』だろうか。多くの曲をウクレレを弾きながら書くという、彼女の原点が窺えるというものだ。
それに、どの曲もパーソナルな体験に基づいて綴っているだけに、曲の解説に耳を傾けるのも楽しい。「私はビューティフルだからこの曲を書いたの」と説明したのは、“他人の意見なんかどうでもいい”と訴える『クローズ・ユア・アイズ』。“ワガママな私を許して”と歌う『マイ・セルフィッシュ・ハート』は、「ある男の子と別れようとしたのにうまく行かなくて、代わりにこの曲を書いてメールしちゃった」と恥ずかしそうに紹介する。
そして第2のハイライトに挙げたいのが“クイーン”のコーナー。ここでは、毎公演ファンの中から選ばれる“女王”(東京では17歳の女の子)が王冠を受け取って、一緒に記念写真を撮ったり、メーガンが大好きなソカ風の書き下ろし曲『Queen』でダンスしたり、彼女に大接近できるのだ。
そう、あの人なつこい声を駆使して情感たっぷりに歌いながらも、メーガンはステージを縦横に動き回って、シンガー&ダンサーたちと踊る踊る!終盤でも、ジャジーさをアップさせた『バング・デム・スティックス』をマーク・ロンソンの大ヒット曲『アップタウン・ファンク』とメドレーで聴かせて、会場はすっかりダンスフロアに。その後セカンド・シングル『リップス・アー・ムーヴィン』で一旦セットを締め括り、アンコールでは、バラード『ホワット・イフ・アイ』で投げキス混じりにヴォーカル力を見せつけて、ラストでいよいよ紙吹雪が舞う中、オーディエンスと『オール・アバウト・ザット・ベース』を合唱してフィナーレを迎える。
以上約1時間にわたって、ガーリーなファッションに身を包み、ナマのバンド・サウンドで、バッキング・シンガーたちと美しいハーモニーを紡ぎながら、ファースト『タイトル』の全収録曲を歌い切った彼女。アメリカン・レトロをフレッシュな感覚でアップデートする音楽性のユニークさを誰もが再確認し、“ありのままの自分を愛そう”というアルバムのメッセージを、改めてしっかり受け止めたはずだ。(TEXI:新谷洋子/PHOTO:古溪一道)
ぽちゃかわメーガン・トレイナー初来日で踊る踊る!
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