tkmk爆女祭2日目にLoVendoЯ、BAND-MAID(R)暴れずにいれますかっ!

tkmk爆女祭、2日目レポート!! 暴れずにいれますかっ!!激しい音の衝動続くライブに、身体もズッと火照りっぱなし!!

渋谷CLUB CRAWLを舞台に5月10日(日)から16日(土)まで一週間連続で開催中、Caramel主催によるガールズロックバンドを中心に集めたイベント「tkmk爆女祭(BAKU-ON-SAI) vol.0-渋谷編-」。2日日となった5月11日(月)のイベントには、HERe:NE/ヒラガナ路線/BAND-MAID(R)/Caramel/LoVendoЯが出演。この日は、激しい演奏で観客たちを熱狂させたバンドばかりが登場。

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HERe:NE

ドラムがデスパンダで、ヴォーカルが割烹着姿。まずは、そのインパクトに目が惹かれた。流れ出したのが、雄大なメロディックハードナンバー『for ever』。実力があるからこそ、ビジュアルインパクトなど懐の深さをHERe:NEは見せていける。オペラ歌手のよう声量もたっぷり、おかんこと和鬼子の歌に何時しか心もグッと惹かれていた。
「おかんね、今日花婿探しに来ちゃったのよ」。コミカルなMCとは裏腹に、飛びだしたのがアグレッシブでハードな『Golem』。おかんの煽りに、大勢の人たちが拳振り上げ絶叫。『MIRROR』では、場内にサークルモッシュ生まれる熱狂の風景が生まれていた。続く『モッシュかしら2』と『MAZE』でも右へ左へモッシュすれば、♪まわれ、踊れ♪の声に応えるようふたたび大きなサークルモッシュの輪が誕生。カラッとしたハードロックンロールな楽曲に身を預け、大勢の人たちがグチャグチャに乱れながら祭り続けていた。
舞台上で観客にプロポーズするおかんの姿も。『Go!Go!BREAK!』では、大きなしゃもじを持っておかんが煽ってゆく。観客たちも小さなしゃもじを手にしてと、場内に無数のしゃもじが揺れた光景も嬉しいインパクト。今日が今年44本目のライブ、100本目が12月3日の原宿アストロホールでのワンマンというHERe:NE。ちょっと…だいぶ?!気になる存在だ。

ヒラガナ路線

疾走するフリーキーなギターサウンドの上で、熱いエナジー秘めた歌をぶつけたのが、関西をベースに活動中、8月からは東京へ拠点を移すヒラガナ路線。とても熱を抱いた歌と演奏なのに、スーッと身体に『とっておきの嘘』が染み込んできた。突き刺すようなギターサウンドと跳ねるようにウネるリズム隊。『スターと星』が連れ出した、身体揺さぶるダンスロックな演奏。サビでは、イヒラの煽りに合わせ、手で振り真似しながら観客たちが騒いでいた。とても挑発的なステージングなのに、親しみやすさを覚える歌やサウンドなのが嬉しい。
『なんとかなるなる』のような、何処かひねたポップセンスとフリーキーなのに耳心地好いギターの旋律に触れていると、身体が自然と浮き立ってゆく。エレクトロでダンサブルな要素もミックスした『YELLOW』では、誰もが気持ち良く身体を横揺れさせていた。無防備な心に、躍動した歪んだポップな楽曲をスーッと心地好く溶け込ませてゆくヒラガナ路線。そのライブに触れていると、ステップ踏みながら天まで跳ね上がり続けそう。最後の『ダイアモンド』でも、明るくカラッとした楽曲に触れ、ズーッとにやけながら、彼女たちが招待したダンスパーティを楽しんでいた。

BAND-MAID(R)

可愛らしいメイドの格好とは裏腹に、激しい演奏を叩きつけてゆくBAND-MAID(R)。「お給仕始めます」の声を合図に『Real Existence』が炸裂。ラウドな演奏の上で、凛々しく歌いあげる彩姫。BAND-MAID(R)の演奏に、熱狂という形でかしづく観客たち。とても挑発的?!。そんなのは当たり前。それ以上に、重低音轟く演奏に触れた瞬間から、ふつふつとたぎる感情の高ぶりが止まらない。
「ようこそ、お給仕へ」。続く『スリル』はyoutubeで24万回以上再生中のナンバー。腹の奥底までズンッと響くラウド&グルーヴな演奏とツインヴォーカル・スタイルで、BAND-MAID(R)は観客たちを挑発し続けてゆく。楽曲は、開放さを持ちながら一気に弾け出した、激しく疾走するハードエッジなロックンロールナンバー『Be OK』が連れ出した、灼熱気分導き出したロックンロールパーティ。キュートさ忍ばせたラウドロックなスタイルは、なんて刺激満載なんだ!!
突き刺すよう激烈なギターのリフビートも印象的。『アルカディアガール』では、彩姫が心の本音をさらけ出すよう感情的に歌い、小鳩ミクがコーラスで高揚した想いに彩りを重ねていた。最後に『FORWARD』を奏で、BAND-MAID(R)は場内にモッシュ渦巻く風景を描き上げていった。このお給仕、たまんないくらい刺激的だ!!

Caramel

2日目となるCaramelのライブは、『恋愛少女』『恋愛少女2』2連発から幕を開けた。スペイシーでダンサブルな楽曲の上、冒頭から4人は、高ぶった感情をそのまま客席へぶつけ出した。とても挑発的?!。いや、何時も以上に剥き出しな感情を叩きつけていったCaramelのメンバーたち。その熱を感じた観客たちも、身体を大きく揺さぶり、想いを彼女たちに返して…ぶつけていた。こんな激しいCaramelの姿も、珍しい?!。火照った感情のまま奏でた『ラブストーリー』。高揚した歌声と演奏が、いい感じで"募る想い"にリアリティを与えていった。
短いブレイクを挟み、演奏は『月下のナミダ』へ。緩急効かせた重く躍動的な演奏の上で、想いの境界線越えそうな勢いのもと、ルミが高ぶる想いをぶつけていた。センチメンタルなフレイバーもまぶしたカバー曲『君の知らない物語』が連れ出した、ウキウキと弾む気持ち。いい感じで感情が火照っているからだろう、この日のルミの歌は、嬉しいくらいに胸ををキュンキュンさせてくれた。
ライブも終盤戦へ。『Tailwind』を通し作りあげた熱気満ちた風景。細かい演奏のズレも気にならないくらい火照った気持ちと気持ちで、メンバーと観客たちは繋がりあっていた。最後の『LoversMoment』まで、この日もCaramelは、ほぼノンストップで場内にヒートアップした空間を作り出していた。

LoVendoЯ

トリを飾ったのが、元モーニング娘。の田中れいな率いるLoVendoЯ。無数の拳と絶叫の声が飛び交う場内。ライブは、サスペンスなムード漂う哀愁歌謡ロックナンバー『この世に真実の愛が一つだけあるなら』からスタート。何処か切なさを持った歌が、気持ちを嬉しく震わせてゆく。田中れいなと岡田万里奈の歌がハモりあったときの妖しさが、とても刺激的だ。カラフルなロックンロールナンバー『For the Future』でヴォーカルの2人は、先程とは一変し、キュートな歌声を振りまいていた。序盤から両極な表情を示しながらも、熱狂絶やさないところがLoVendoЯらしさ?!
7月1日にメジャーデビューが決定したLoVendoЯ。爆走歌謡ポップな『いいんじゃない?』では、2人の振りに合わせ、大勢の観客たちが掛け声上げ、熱い熱い空気を場内に作りあげていた。演奏は一気に炸裂!!。シンガロング・スタイルが印象的、ポップでパンキッシュな『Stonez!!』が連れ出した、大声張り上げ一体化してゆく熱狂の風景。場内の歓声は、さらに高まりだした。『ホントノキモチ』を通し、凛々しい歌声で観客たちを挑発していけば、最後の『イクジナシ』でも、舞台上と客席とが高まった感情を戦わせ、凄まじい熱狂を作り上げていた。イベントの最後に相応しい熱気ムンムンの会場。まさに、ラツイブハウスらしい空気がそこには生まれていた。

3日目は…。

3日目となる5月13日(水)のイベントには、 SORAMIMI/逢瀬アキラ/ダイアナガーネット/Caramel/CherryHeartsが出演。ぜひ当日券を求め、見ていただきたい。

TEXT:長澤智典


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