定刻を少し過ぎた頃、EDM調のSEと共にメンバーがステージに登場する。ツアー初日独特の期待と緊張感が入り混じった空気が会場全体を包み込む中、アルバムのリードトラックの「universe」からライヴがスタート。発売されたばかりのアルバム曲にもかかわらず、すぐにたくさんの手が挙がる。イントロ椎名未緒(Gt.)がかけ声をかけオーディエンスを煽ると、それに応えてフロアの声も大きくなっていく。
結(Vo.)のMCでの「アルバムUNiVERSEの曲をたくさん演るから、一緒に育てていこう」という言葉どおり、『マイ アイ ロニ カル』『造花と嘘』『回想』と最新アルバムからの曲が次々に繰り出される。フロアを埋め尽くしたU's(ユナイトファンの総称)とともに、ツアー初日ということを忘れさせるほどの一体感でライヴは益々ヒートアップしていく。ユナイト新定番のアゲアゲ曲『WONDER f∞l PEOPLE』がドロップされると一段と熱量が上がり、アルバム曲『チキンリドル』『HELIOS』では無数のタオルがフロアを埋め尽くす。
盛り上がりすぎてツアー“手ぬぐい”(ユナイトの新グッズ)をくしゃくしゃにしてしまったという結の和やかなMCの後に、LiN(Gt.)の詳細なレクチャーが行われた『timeSICKness』でも見事な一体感で応えるU'sたち。メンバーも明日の公演(高田馬場AREA2デイズ公演)があることを忘れているかのように、『Cocky-discuS』『絶望クリエイター』とライヴ定番曲を惜しみなく繰り出す。
全国各地で猛暑を記録したこの日、この会場の熱量は間違いなく温度計では計れぬほど熱かった。
最後の曲を前に、結はブログでもツイッターでもなく直接伝えたかったと、改めてフロアを埋め尽くしたファンに感謝を伝える。「いつも支えてくれてありがとう。今、一緒にいてくれてありがとう」という言葉の後に届けられた曲は『アイ -'ation-』。
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70億分の1で 君に出会えた奇跡 この価値を今考えてみよう
何気ないさよならが永遠かもしれないけど もう泣かないで
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ユナイトのファンに対する気持ちが詰まった『universe』から始まったこの日、ライヴを締めくくりとして歌われたこの曲でも、全て包み込むかのような想いをまっすぐにファンに届けるメンバーの姿が印象的だった。
恒例の記念撮影を終えメンバーがステージを後にすると、スクリーンがあらわれ告知映像が流れ出す。今年10月から1ヶ月ユナイトの活動を休止するというショッキングなアナウンスに場内は悲鳴に包まれるが、かわりに“黒ユナイト”としての活動と、“黒ユナイト”主催ライヴの開催が発表され悲鳴は絶叫へと変わる。興奮冷めやらぬ会場内からはアンコールの声が溢れるが、無情にも客席のライトが点灯する。しかし、この日のU'sの熱量はこんなものでは収まらない。
場内にこだまする声に根負けしたかのように、笑顔のメンバーがステージに現れファンとメンバーの想いを歌った『イオ』が届けられた。
「俺たちに明日はない」というインパクト大なタイトルを冠したこのツアー。決して悲観的な意味ではなく、全ての一瞬一瞬を全力で想いを伝えたいという、メンバーの強い意思表示ではないかと思うほど、“一期一会”を実感したライヴだった。
8月30日の岡山IMAGEまで続くユナイト夏のワンマンツアー「俺たちに明日はない」、そして9月12日ファンクラブ限定で新宿BLAZEで行われる裏ファイナル「君たちも明日はない」と、数多くの“出会い”が続いていくだろう。
最新アルバム『UNiVERSE』を聞き込んで、ぜひライヴ会場に足を運んでみて欲しい。
また本日よりユナイトの公式LINEアカウントがオープンしているのでこちらもチェックして欲しい。
カメラマン:西槇太一
ユナイト ワンマン初日完遂!猛暑日よりもアツイ夜
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