毎回、世代を超えた個性派バンドが集結する本イベントだが、今年もD'ERLANGER、cali≠gari、lynch.、DIAURAとエッジのきいた濃い顔ぶれが、猛暑の夏にふさわしい熱いステージを繰り広げた。
「独裁の庭へようこそ!」と挨拶したDIAURAはいちばんの若手ながら、ヘヴィ且つソリッドな演奏でオーディエンスを巻きこんでいった。Angeloのイベントに出演するのが何年も前から念願だったというyo-ka(Vo)は「キリトさんがいなかったらステージで歌うことはありえなかった」とリスペクトを表明しつつ、臆することなく攻めのアティチュードを貫いた。
続いてクラップの中、登場し、「ようこそ! 処刑台へ!」と叫んだのは本イベント皆勤賞のlynch.だ。ラウドで激しいサウンドの中に美しさと狂気を内包した彼らのライヴは場内を興奮のるつぼに叩きこんだ。後半に向かうにつれて一体感は増していき、ラストは新曲『EVOKE』。葉月(Vo)は「最後の曲、今日発売です」とCDをフロアーに投げいれた。
本イベントの中で唯一、極彩色のイメージがあるcali≠gariは初めて見る人も魅了する個性のカタマリのようなステージでオーディエンスを沸かせた。石井秀仁(Vo)の独特すぎるアクロバティックなパフォーマンスと歌謡でダンスで実験的な楽曲が脳内をかき乱す。桜井青(g)は「あなたたち、全員、痴女にするまで帰さないわよ!SEXは好きですか!?」と煽り、SEXコールで盛り上がる場内。名曲『セックスと嘘』を披露し、ラストをすべてを破壊するような『クソバカゴミゲロ』で締めくくった。
期待の歓声の中、登場したのはメジャーデビュー25周年を迎えたD'ERLANGERだ。パワフルなkyoのヴォーカル、CIPHERのキレのあるカッティング、SEELA(B)とTetsu(Dr)の野太いリズムが場内を揺らせ、男気を感じさせるステージを展開していく。「今日は全員の手が挙がるまでコール&レスポンスするか!?」と煽ったkyoは自分たちのことを日本が生んだ最高にポップで最高に爽やかなバンドとジョークを飛ばし、代表曲のひとつ『Angelic Poetry』を披露。メロディが立った躍動感のある曲が次々に演奏され、ラストは最新アルバムからのナンバー。最後までステージに残ったTetsuは「あなたたちSEXは好きですか?」と沸かせて去っていった。
そして、いよいよトリのAngeloが登場すると怒涛の大歓声。射るような照明の中、『Script error』を叩きつけ、『RIP』でキリトがへし折ったマイクスタンドを肩にかけて歌い、場内は熱狂の渦と化す。迷いが微塵もないラウドでゴシックな音が放たれ、Angeloが強靭なバンドへとアップデートしていることを目の当たりにさせられた。TAKEO(Dr)、KOHTA(B)、Karyu(G)、ギル(G)の緊張感が途切れないバンドアンサンブル、キリトの毒気と色気を兼ね備えた存在感はやはり、ワンアンドオンリーとしか言いようがない。攻めのセットリストで本編を駆け抜け、アンコールでは「この夏の蒸し暑さに僕も心が折れています」と笑わせながら、素晴らしいイベントを今年も開催できたことに感謝の意を述べた。ラストの「My Strife」ではlynch.の葉月とDIAURAのyo-kaを呼びいれサプライズなコラボレーションが実現。大興奮の中、イベントはフィナーレを迎えた。
Angelo主催イベントでD'ERLANGER 、cali≠gariら熱狂ステージ!
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