写真=tvN「応答せよ1988」 放送画面キャプチャー
刺激的な調味料がなくても十分に味が出ていた。新ドラマ「応答せよ1988」が“最後の味方”である家族の意味を振り返り、気持ちの良い航海を始めた。韓国で6日に放送されたtvN金土ドラマ「応答せよ1988」第1話では、双門洞(サンムンドン)の5人と、その家族たちの物語が描かれた。携帯電話はなかったが、人情に溢れていたあの頃。双門洞のあの路地は生きていた。
どろどろ系の展開という調味料を排除し、徹底した考証、そして適材適所に配置された笑いのコードで勝負しようとする根性。これこそが「応答せよ」シリーズを率いた力の源でもあり、今回の「応答せよ1988」は「友情」と「青春」に集中していたこれまでのシーズンとは違って、より一層温かく深みのある家族の物語を盛り込んだ。次女の寂しさを訴えたドクソン(Girl's Day ヘリ)のエピソードが代表的だった。
同日の放送では、ソウル五輪の開会式で、マダガスカルのプラカードを持って選手団の入場を先導する役に選ばれ、夏の間ずっと練習に励んだが、同国の不参加で努力が台無しになったドクソン(ヘリ)が、誕生日さえも姉と一緒に祝われる状況に憤った。ドクソンは「お姉さんと一緒は嫌だと言ったでしょ?私を何だと思ってるの?なぜ私にだけ卵焼きをくれない?なぜノウルにだけソフトアイス買ってくれる?チキンもなぜ足はお姉さんとノウルだけなの?私も足が好きなのよ!」と訴えた。また「なぜ私の名前だけドクソンなの?お姉さんはボラでこの子はノウルなのに、なぜ私だけドクソンなの?」とこれまでの寂しい気持ちを打ち明けた。
それでも素朴で幸せな奇跡がドクソンを持っていた。ウガンダの担当者が態度を理由に、同国の先導役の資格を解除し、ドクソンがその役を務めるようになったのだ。開幕式の先導役としてソウル五輪の1ページを飾ったドクソンを見ながら、家族はもちろん、近所の人々も歓声を上げた。そしてドンイル(ソン・ドンイル)はドクソンだけのための誕生日会を設け、深い感動を与えた。
自分だけの世界を作る思春期の息子と両親の話も登場した。路地の片隅にある木製寝台は、住民たちの情報共有の場であった。そこでミラン(ラ・ミラン)は最近、息子のジョンファン(リュ・ジュンヨル)が不良にお金と靴を奪われたことを知って驚愕した。しかし、ジョンファンはなかなか本心を見せてくれなかった。結局ミランは「息子、私にも話して。私が恥をかかないように」と声をかけた。すると、ようやくジョンファンは「運動靴を一足買ってください」と打ち明け、これまで話していなかった心を見せた。家族の絆が印象的なエピソードだった。
特有の笑いのコードも健在だった。不良に財布と靴を奪われる状況でも、偽物を履いているということで危機から免れるドンリョン(イ・ドンフィ)とウガンダの先導役を務めるドクソンを見ながら、大げさに応援のウェーブを誘うソンギュン(キム・ソンギュン)の姿がそれだった。ここに「応答せよ」シリーズのハイライトである“夫探し”まで成人のドクソンであるイ・ミヨンを通じてその始まりを告げ、本格的な展開を予告した。視聴者を1988年に導く俳優たちの好演も欠かせない見所の一つだ。「応答せよ1988」が2年も待った理由を証明し、成功裏に幕を開けた。
「応答せよ1988」放送開始…より一層温かくなった深みのある家族の物語 TVREPORT
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