KBS 2TV月火ドラマ「ネイルもカンタービレ」のチュウォンとシム・ウンギョンの共演がますます絶妙なハーモニーを見せている。二人のケミストリー(男女間の相性)を見る楽しみが回を重なるにつれ増しているのだ。ただ、ドラマの中心となるべき“音楽”がきちんとその役割を果たしていないのは残念なところだ。
20日午後放送された「ネイルもカンタービレ」(脚本:パク・ピルジュ、シン・ジェウォン、演出:ハン・サンウ、イ・ジョンミ、制作:GROUP8)第3話も、二ノ宮知子の原作漫画「のだめカンタービレ」の流れに忠実に添っていった。
幼い頃の飛行機事故のショックにより飛行機恐怖症を患うチャ・ユジン(チュウォン)が海外に行けない状況で、自身の大学に招聘された世界的な名指揮者フランツ・シュトレーゼマン(ペク・ユンシク)に必死にしがみつく姿、そんなチャ・ユジンをそばで助けるソル・ネイル(シム・ウンギョン)とそんなソル・ネイルをかわいがるシュトレーゼマン。
自身の体より大きいコントラバスを担いで歩くチェ・ミニ(Tiny-G ドヒ)とチャ・ユジンが好きでソル・ネイルをいじめるマ・スミン(チャン・セヒョン)を始めとするSオーケストラメンバーの一面も原作の設定にそのまま従った。
ピアノの演奏には妙な才能を持っているけれど、何事も足りない部分だらけのソル・ネイルがチャ・ユジンにしがみつく姿や、これを押しのけ続けるチャ・ユジンのケミストリーはドラマの面白さの一つ。特に、これを演じるチュウォンとシム・ウンギョンの演技は原作にだけ頼らず自身たちの演技のカラーを探しているように見える。
ただ原作では“先輩”という呼び方を始め、女性主人公のセリフがかわいく愛らしい雰囲気が強かった反面、韓国のドラマで使用される“オラバン(お兄さん)”を始めとする単語の選択は、多少残念なところだ。
しかし、これよりもっと残念なところは音楽的な要素だ。当初原作がクラシックを中心にした音楽が大きな部分を占めていたことを考慮すると、音楽的な面における全体的な不調和は俳優たちの演技力をそぐ要素として指摘される水準だ。音楽的な演出や選曲、音響また演奏とのシンクロ率まで不十分であり、「ネイルもカンタービレ」を単純にキャンパス恋愛ドラマにさせている。
原作の魅力を画面に移すことにはとりあえず成功しているように見える。チュウォンとシム・ウンギョンの演技も非の打ち所がない。これからはキャラクターや内容を単純に原作と比較する水準から脱皮し、作品全体を包んでいた音楽的な要素に力を入れるべき瞬間だ。原作漫画が日本のドラマとして再誕生した当時、キャラクターや状況だけではなく完成度の高い音楽が原作ファンの心まで魅了したことを考え、ロマンスや音楽が結合したドラマとして生まれ変わることを期待したい。
元記事配信日時 : 2014年10月21日06時59分 記者 : パク・ヒョンミン
韓国版「のだめ」チュウォンとシム・ウンギョンの最高の相性…課題は音楽?
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