2、3回の偶然はきっと必然であろうが、最近韓国ドラマの“偶然依存症”はひどくなるばかりで、懸念されている。
現在放送中のほとんどのドラマの第1話は登場人物たちを1ヶ所に集めるため偶然に偶然を重ねており、“偶然に会うこと”が韓国ドラマのオープニングとして定着するのではないかという疑念を抱かせる。
ファンタジーと現実の中間の地点にあるSBSドラマ「僕にはとても愛らしい彼女」はホテルで偶然出会った女性が亡くなった恋人の妹という設定から始まる。死んだ姉の“見えない手”が二人を会わせたことなら言いようがないが、この過程は大きな説得力なく描かれた。
ホテルで働いていたセナ(f(x) クリスタル)にヒョヌク(RAIN(ピ))の犬ダルボンが駆けつけ、二人は会うことになった。ホテルに泊まっていたヒョヌクはセナに犬の面倒を見てくれと頼むが、彼があれほど探していた恋人の妹がまさにセナだったということは実に驚くべき偶然だと言わざるを得ない。
恋愛の過程をリアルに描き出し、若い人々から反響を得ているKBS「恋愛の発見」も偶然を避けることはできなかった。ヨルム(チョン・ユミ)は彼氏のハジン(ソンジュン)がお見合いしている現場を急襲し、ホテルのコーヒーショップのとある席に座って助けを要請するが、よりによって向かい側に座っていた男が元彼のテハ(神話(SHINHWA) エリック)だった。最悪の偶然だったわけだ。
KBS「アイアンマン」も偶然と運命が紛らわしい。病院に行ったホンビン(イ・ドンウク)は、自身の昔の記憶を想起させる香りを嗅ぎ、その主人公のことが気になるが、主人公のソン・セドン(シン・セギョン)はよりによって自身が買い入れたゲームの開発者だった。二人はその後ケンカをしながら縁を続けていく。
MBC「私の人生の春の日」は、一枚上だ。畜産会社の社長ドンハ(カム・ウソン)は肉を販売する過程である顧客を怒鳴りつけるが、よりによってその顧客は、自分の妻の心臓を移植されたボミ(少女時代 スヨン)だった。最初からケンカしていた二人は牛島(ウド)でまた偶然出会う。危険だというカン・ドンハの言葉を聞かず、一人で海辺から歩いてきたボミは海に溺れてしまう。その場面を見たドンハは驚き、海に飛び込んで彼女を救い出す。ドンハの妻がわざわざ作った設定でなければ、信じがたい偶然だ。
この他にもほとんどのドラマが深い縁で結ばれている人々たちが偶然に偶然を重ねて会うストーリーを繰り広げている。偶然が続けば縁になるというテーマを語ろうとする意図でなければ、このような偶然依存症はむしろ蓋然性を落とすものだと評価されている。
韓国ドラマは“偶然依存症”になってしまったのか
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