その日のライブの最後に、嬉しい発表が成された。それが、9月6日(日)に日比谷野外大音楽堂を舞台に「ANCAFESTA'15 SUMMER DIVE」を行うという知らせだ。
2008年8月30日に、横浜赤レンガ倉庫イベント広場特設ステージを舞台に第1回目となる「ANCAFESTA'08「SUMMER DIVE」」を開催。活動休止から2年半ぶりの復活劇を遂げた2012年9月8~9日の2日間に渡り、代々木第二体育館で2回目となる「ANCAFESTA'12 SUMMER DIVE」を実施。そして今回で、通算3回目の開催となる。
「アンティック-珈琲店-夏の風物詩」とカフェっ仔(ファン)たちの間で呼ばれている、この「SUMMER DIVE」。今年は、夏祭りと言うべきこの日に向け、いろんな展開が組み立てられてゆく。今年も、アンティック-珈琲店-の動きをしっかり追いかけていただきたい。
そんなアンティック-珈琲店-が、満員のカフェっ仔たちを迎え、1月5日(月)に今年最初のワンマンライブをZepp Diver City Tokyoで行った。タイトルに記したのが、「LIVE CAFE 2015 『マグニャカルタ』~新世界へ~」。『マグニャカルタ』とは、アンティック-珈琲店-が2006年11月に発売した2ndアルバムのタイトル。現在のメンバーであるtakuya(G)とゆうき(Key)が加入する前の作品ながら、『スマイル一番 イイ♀』や『メープルガンマン』など現在もライブで好んで演奏している楽曲を多く含む、「これぞアンティック-珈琲店-らしさ」を発揮した、バンドにとっても今だに重要な位置を占める作品だ。
この日のライブでは、同アルバムに収録した楽曲を全て披露したように、「『マグニャカルタ』縛り」のライブとして実施。当時の楽曲を、今のアンティック-珈琲店-だからこその姿に変えて披露。最新曲はもちろん、アンティック-珈琲店-初期の楽曲をいくつかメニューへ組み込んでいたように、長く応援し続けてきたファンたちには懐かしさ覚えるライブにもなっていた。
彼らは、アルバム『マグニャカルタ』発売時の姿を彷彿させる衣装姿で登場。ライブの中盤には小芝居を挟んでいたように、いかに当時の空気を現在へ甦らせ、新旧ファンたちを「アンティック-珈琲店-らしい世界へ招き入れるか」へ表現の主眼を置いていた。以下へ、その日の模様をダイジェストにまとめ、お伝えしよう。
本編は、アルバム『マグニャカルタ』と同じように『LOCK ON☆ザ☆御NEW世界』からスタート。当時を彷彿させる衣装姿という要素も加味され、会場へ足を運んだ多くの人たちが、気持ちを一気に8年前へとタイムスリップ。冒頭から思いきりはしゃいでいた。
序盤には、スリリングなギターサウンドが炸裂した『メープルガンマン』や大勢の人たちが手の花を咲かせ熱狂した『スノーシーン』。カフェっ仔たちが客席を左右に走り大騒ぎした『プッシンプリン』と、アルバム『マグニャカルタ』の中でも、熱狂描くに相応しい曲たちを中心に。2012年の活動再開後に作りあげた銀白のサイリウム揺れた『狼MAN』や、サビで大合唱も生まれた『アメージングブルー』も組み込みながら構成。
中盤では、センチメンタルな表情を持った『自己愛主義者の未熟な悪魔』。みく(Vo)がアコギ片手に優しく『七色クレヨンで描く光』を歌った後には、他のメンバーらが受験を控えた女子高生と担任の女教師に扮し、"全員の気持ちが一つになったときに初めて鐘の音が鳴り響くという神社へ受験祈願しにゆく"という物語劇「エトセトラ」も組み込んでいた。プロジェクターを使った映像との計算された絡みや、オチへ至るまでの芝居に、場内中のカフェっ仔たちも爆笑し続けていた。気持ちを一つに通じ合わせるという演劇の題材の流れから『#-@☆ピポパポテレパシー☆@-#』へ、そして『NYAPPY in the world2』のようカラフルでポップな楽曲で騒ぎだせば。1月5日が誕生日のみくのため、『ダックのマジカルアドベンチャー』の中へBIRTHDAYコーナーを用意。満員のカフェっ仔たちと一緒に、メンバーらがみくを大きなケーキでお祝いした場面も登場。
終盤には、祭ビート炸裂した『テケスタ光線』。会場中のカフェっ仔たちが頭振り乱し痛い大騒ぎした『イタイ女』。最後に、トランスロックした最新シングル曲『モウソウモモウソロソロ』をぶち噛まし、場内へ熱狂描きながら本編の幕を閉じていった。
アンコールでも、ミッドメロウな『巡り会えた奇跡』をカフェっ仔たちの胸へじんわり染み込ませれば。『BondS』でタオル振りまわし一体化した空気を作りあげ。最後の最後に「つらいときや悲しいとき、無理に笑わなくていいと思う。でも、楽しいときは腹抱えて笑って欲しい。その笑顏の場所が此処だと嬉しいな。僕は一生かかってでも、みんなのホントの笑顔を引き出したい。僕は、命を駆けてそれに挑もうと想います」(みく)と語りながら、『スマイル一番イイ♀』を通し会場中に満面な笑顏の花を咲かせ、この日のライブをNYAPPY(HAPPY)な色に染めながら幕を閉じていった。
今後のアンティック-珈琲店-だが、まずは2月7日(土)と8日(日)TSUTAYA O-WESTで、この日のライブの追加公演として「『マグニャカルタ』~Before Nyappy Valentine's Day~」『マグニャカルタ』~Just Before Nyappy Takuya's Day~を。3月14日(土)にはAiiA Theater Tokyoを会場に「LIVE CAFE2015 WHITE DAY SPECIAL☆「NYAPPY WHITE KISS!!o(≧3≦)o」」を開催する。さらに最初に記したよう、9月6日(日)に日比谷野外音楽堂を舞台に「ANCAFESTA'15 SUMMER DIVE」を行うことも発表された。最後に、日比谷野外大音楽堂へ向けてのメンバーの言葉を記しておこう。
みく
「アンカフェの夏の風物詩「SUMMER DIVE」が帰ってきました。場所は日比谷野外音楽堂。決まったときはガッツポーズを思わずしてしまったのを覚えています。俺の夏の青春は「SUMMER DIVE」から始まったと言っても過言でもありません。 みんなで作り上げたあの夏の思い出をまた一緒に噛みしめたいです。みんなが居ないと始まりません。俺達が出来る最高の「アンティック-珈琲店-」をみなさんに見せます。最高の「SUMMER DIVE」にしてみせます。日常での辛いこととかしんどいこととか全部全部忘れて、楽しんで貰えるLIVEを作ります。その一心で夏まで制作に取り組みます!だから是非遊びに来てください。まだまだ夏まで遠いですが来てくださる方は飛んだり叫んだり楽しむ準備をしっかりしてきてくださいね。俺は楽しみすぎて今からワクワクしています。」
takuya
「3年振りのSUMMER DIVE開催決定!ありがとうございます!場所は日比谷野外音楽堂ということで久しぶりの野外ステージ。あの音がどこまでも響いていくような野外ならではの感覚が大好きなのでとても楽しみです一緒に忘れられない夏の思い出を作りましょう!お待ちしてます!」
カノン
「2008年、2012年、そして2015年!3度目SUMMER DIVE!夏は世の中にイベントごとが溢れ返る時期ではあると思いますが、どの夏のイベントよりも、記憶に、心に残るアンカフェ一世一代のハチャメチャお祭りにしたいと思います!」
ゆうき
「アンカフェの夏が来たぞー!って事で夏はアンカフェと汗を流して楽しい思い出を作ろう!(`・ω・´)野外の開放的な場所で普段のストレスもなにもかもふっとばして自分を忘れるくらいに盛り上がろう!ヾ(●´∇`●)ノ俺たちも全力で最高の1日を作れるように楽しむからねー!皆よろしくー♪」
輝喜
「夏といえばやっぱり野外!空の色が変わりゆく中で、俺たちと一緒にバカみたいにはしゃいで、夏の最後に一番でっかい思い出作ろう!」(TEXT/長澤智典)
【セットリスト】
『LOCK ON☆ザ☆御NEW世界』
『メープルガンマン』
『スノーシーン』
『プッシンプリン』
『狼MAN』
『アメージングブルー』
『自己愛主義者の未熟な悪魔』
『七色クレヨンで描く光』
『エトセトラ』(芝居)
『#-@☆ピポパポテレパシー☆@-#』
『NYAPPY in the world2』
『ダックのマジカルアドベンチャー』
『テケスタ光線』
『イタイ女』
『モウソウモモウソロソロ』
『巡り会えた奇跡』
『BondS』
『スマイル一番イイ♀』
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