当時の楽曲を聴きたいとの声が多いなかで、この10年演奏する機会がほとんど無かったという曲などが聴ける貴重なライブとなり、ダブルアンコールを含む全18曲を披露。2009年にリリースされたアルバム『完全版「バンドBについて」』の収録曲をほぼ網羅することになった。
『極彩色イマジネイション』の曲の始まりとともに大きな歓声が沸き、『つよがり少女』『YUME is VISION』と続くと会場の熱気が一気に加速した。
G&Voの小出祐介は、「昔の気持ちを思いおこしながら、最新のBase Ball Bearで演奏する」と今回のライブへの思いを語る中、インディーズ時代からのバンドのエピソードでシュールな笑いを誘う。何よりも19、20歳で作り上げたアルバム『HIGH COLOR TIMES』(2005年リリース)の楽曲のクオリティーの高さを、2015年のBase Ball Bearのグルーヴとスケール感で堂々と証明するライブになったことは間違いない。「当時の自分が報われた」と小出の言葉が物語る。
ライブ終盤には『ラビリンスへのタイミング』『彼氏彼女の関係』『SAYONARA-NOSTALGIA』『夕方ジェネレーション』と怒涛のクライマックスへ。今の4人の鳴らす音が、楽曲自体の瑞々しさとともに、音圧と味わい深さが増して新鮮に響き渡った。
今後のライブシリーズについて、観客からリクエストの声がいくつも飛び交い、「いろんなタイプの特集が考えられますよね。第2弾はいつやるかわからないけど楽しみにしていて下さい」と小出。
さらにこの日、不定期に開催されていた日比谷野外音楽堂で4回目となる「日比谷ノンフィクションⅣ」を6月13日に開催することを発表。
現在、次作に向けて制作期間に入っているBase Ball Bearだが、昨年リリースしたアルバム『二十九歳』から全国ツアーの続編「二十九歳+-」が3月7日の秋田・Club SWINDLE公演を皮切りに全国15公演と続き、バンドの今後に各方面からますます期待が高まっている。(カメラ:緒車寿一)
Base Ball Bear全曲インディーズ時代で構成のLIVE「当時の自分が報われた」
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