大変革の時を迎える彼女たちはいま、何を考えているのか?今回、新たなグループ名であるアンジュルムの名付け親でもあるメンバーの中西香菜へ単独インタビューを申し込んだ。
-早速みんなが一番知りたい「アンジュルム」命名について教えて下さい!
中西香菜
元々は一般応募でファンの方が決めるとのことだったので、私も「どんなのが来るんだろう」って楽しみにしていたんです。そんな時、スタッフさんから、「何かいい名前あったらメンバーも送ってください」って言われて、それで私もいろいろ考えて5個くらい候補を送らせていただいたんです。その中で、一番初めに決めたのが「アンジュルム」って名前で。フランス語の表があって、一番上に「天使=アンジュ」って書いてあって、あぁ、アンジュってかわいいなって思って、その後につけるものってなんだろう?っていろいろ考えて、私、すごい泣き虫で、よく泣いちゃうんです。歌とかでも、『悔し涙 ぽろり』『涙が止まらない放課後』とか、涙関係の歌を歌わせていただくことが多いんです。「ああ!涙ってつけたらオモシロイ」って思ったんです。涙って悲しいときだけじゃなくて、嬉しいときでも出るじゃないですか?それが今の、新しく生まれ変わるスマイレージにぴったりなんじゃないかなと思って、応募させていただきました。でも、今はこれでいいのかな?って、思うこともあるんですけど、やっぱり皆さんにいいと思ってもらいたいですし、いっぱい「アンジュルム」っていう名前を知ってもらいたいので、できるかぎりのことをやろうと思います。
-反応どうですか?
中西香菜
メンバーが、「あっ、この名前すごい嬉しい」って言ってくれて、それですごい安心したっていうか…一緒に活動していく中で、自分が決めた名前が嫌だと思われたくないから…。
-批判が来ると思いました?ファンからの応募なのにメンバーの案が採用されたわけです。
中西香菜
思いましたね…。発表が私たち6人でのスマイレージとして最後のライブだったんですけど、初め、会場がシーンとなったっていうか…「アンジュルムです!」ってなったときに、「え?」みたいなザワザワして、あぁ、どうしようと思って…。「お前ふざけんなっ!」とかそういう声くるのかな?とか思ったんですけど、舞台から言葉の意味を説明して私が付けさせていただきましたって言ったら、ファンの皆さんが拍手してくれて「いいよ」って言ってくださったんです。ライブ前は毎日どうしようって思っていたので嬉しかったです。
-反対意見が出ると思って?
中西香菜
「やめろー」とか「変えろー」とか言われたらどうしようって…。やっぱり、スマイレージっていう名前が、偉大だった分心配でした。ファンの方からの応募も全部見させていただいたんですけど「スマイルエージ」とか「スマイル工房」とかなんか、スマイルって入る言葉がすごく多くて。だから、「アンジュルム」って正反対の「涙」に変わっちゃったら怒られるかな…とか思いました。
-スマイレージとアンジュルム、「ジ」しか被ってないですもんね。
中西香菜
はい。
-「ジ」だけですね。スマイレージから。ホントに跡形もないですね。
中西香菜
はい。
-中西さんが他に応募した名前は発表しないんですか?
中西香菜
しないですね。恥ずかしい。でも、全員で考えた名前があって、6人で考えたのは「GARAXY」。
-GARAXY?
中西香菜
みんながこれがいい!みたいな(笑)
-じゃあ、アンジュルムが勝ったワケですね、GARAXYにね。
中西香菜
(笑)、そうですね。
-じゃあ、メンバー達がホントはGARAXYの方が良かったって思っているかも?
中西香菜
アンジュルムって名前で、みんなすごい喜んでくれたんですけど、「ホントかな?」と思って、何日間かメンバーのこと見てたんですよ。(笑)
-観察してたんですね?
中西香菜
はい。嫌だったら、ホントに言ってくださいってみんなに言っても「そんなワケない」って言っていたけどホントはどうなんだろう?と思って、もしかしたら裏では嫌だって言ってたかもしれないですけど(笑)、私の見るかぎりみんな気に入ってくれていると思います。
-名前が変わったことで気持ちは変わりました?
中西香菜
今までメンバーの中で一人だけ未経験で入らせていただいたので、5人にいつも助けられてたし、年齢は2期メンバーの中で一番上だったんですけど、みんながお姉ちゃんみたいな感じで。全部一から教えてくれてすごい頼ってたんです。私から何か教えるってこともなかったですし、何か発信するとか、あんまり取材でも喋らなかったんです。私はいつもみんなの隣りにちょこっと座ってるだけ、みたいな感じで…でも、3期メンバーで相川茉穂ちゃんって子が入ってきて、研修生経験が他の新メンバーよりも短いんです。私と同じ感じがして、今までみんなに助けてもらった分、相川茉穂ちゃんを助けようと思って色々と教えたりするようになりました。
-中西さんと相川さんって雰囲気が似てますよね。
中西香菜
似てるって言われます。雰囲気もそうだし。でも、全然私が入った時よりも、相川茉穂ちゃんの方ができてますけど。
-室田さん佐々木さんは、だいぶスキルがある感じですもんね。
中西香菜
はい、スキルがありますね。私よりもすごいお上手です。
-新曲の話をしましょうか。「大器晩成」。つんく♂さんの作詞作曲ではないです。
中西香菜
つんく♂さんじゃないって聞いてちょっとビックリしたんですけど、中島卓偉さんからこの曲に対しての思いだったりとか、いろいろ、動画であがってるのでそれを見たりして、私たちのことを考えてくれてると思いました。スタッフさんから、「中西は大器晩成だね」って言われたんですよ。「大器晩成型だね」って。レコーディングする日に言われて、「大器晩成」って意味はちょっとはわかってたんですけど、深くは知らなくて。それで、「ああ、私、大器晩成なんだ」って思ったんですが、この曲は大器晩成がいいんじゃなくて、「大器晩成をひっくり返して、すぐにつかみ取りたい」って歌なんです。だから、私は大器晩成のままじゃダメなんだって思って。
-そうですよね。
中西香菜
でも、今まですごいみんなに頼ったりしてるので、この曲を機に変わりたいと思って、自分なりに、考え方を変えてったりとか…歌い方も変えてみたりしたんです。
-お!どう変えたんですか?
中西香菜
1個のことに対して、「わー」っと集中的に考えちゃったりとか、でも、元気な日もある。なんか、気分の上がり下がりが激しくて、でもそんなことはこの曲を歌ったらどうでもいいって思えちゃって。自分が頑張ればいいんだとか、自分が楽しんだら人生が楽しくなるっていうポジティブな方に考え方が向いたんです。歌い方は、去年ミュージカルで男役をやらせていただいたりとか、カッコよく歌う機会がすごく多かったんですが、なんか「かっこ良く歌う」ってのがよくわからなくなってしまって…。どうすればいいのかっていうのもわかんなかったんです…でも、カッコよく、この曲はカッコイイイメージだったので、この曲を機にカッコよく歌ってみようと変えてみました。
-カッコよくって、気持ち的にカッコよく?
中西香菜
気持ち的にもだし、声の出し方も、今までは喉とお腹で歌って、ちょっとキーンとする声で歌ってたんです、かわいらしい感じで。でも、鼻とお腹から歌って、下から出す様な感じで力強く歌う方向に変えました。
-もう一曲『乙女の逆襲』はTOKYO NO.1 SOUL SETの川辺さん作曲です。川辺さんはご存知でしたか?
中西香菜
わからなかったです。これを機に知りました。
-どうです、最初聴いたとき。
中西香菜
初めて仮歌を聴いたとき、なんか色んな音があって、高いように歌ってる歌い方もあれば、低い方に歌ってる歌い方もあれば、すごい色んな歌い方が混じってて、どこを歌えばいいのかわかんなかったです。
-難しかったんですね。
中西香菜
不思議な曲調で、どうやって歌えばいいんだろう?っていろいろ考えました。
-川辺さんやスタッフさんからどんな指示が?
中西香菜
「大器晩成」と同じディレクターさんだったんですけど、今回は「ここかわいく歌ってみよう」とか「カッコよく歌ってみよう」とかそういう指示があって…カッコよく歌ったら、「じらしてる」と「もがいてる」って歌詞の部分のハモりの下のパートを歌わせていただいたりとか、今まではそういうことなかったんですよ!(笑)
-それは良かったですね。
中西香菜
今まで6人しかいない中で、あんまり歌割りがなかったんです。でも、人数が増えたのに歌割りが増えたんです!だから、この曲、すごい自分にとって嬉しい曲です。
-すごいですね。中西さんの評価が上がっているってことですね?
中西香菜
うーん。でも、ダンスの先生からもダンスは下手って言われるし、歌の先生からも、上手くないよって言われるから…。だから自信がほとんどないんです。あまり褒められることがなくて…。
-やる気が通じたんですかね?
中西香菜
どれだけ頑張っても、誰も見てくれないって思ってたんですよ。(笑)
-そんな悲しい事言わないでくださいよ。
中西香菜
自分がキチンと出来なかったのも悪いんですけど、スマイレージに入ったときから出来なさすぎて、すごく怒られたりとか、「もう辞めろ!」とか…どんだけ自分が頑張っても、頑張りには足りてなかったみたいで。私はみんなよりもすごい下からのスタートだったのでどれだけ頑張ってもみんなが同じに頑張ったらずっと追いつけない。みんなが遊んでるときに練習しても、その頑張りに近づかなかったりして、「もういいや」って思っていた時期があって、どれだけやっても見てくれないんだって思ってた時期が…。でも、ちょっと前からいろいろ考え方を変えようと思って、見てくれないワケないかなって、誰かしら見てくれてるんだっていう気持ちに変えて、実際に今まで褒められたことはあんまりなかったと言ってたんですけど、まあ…一人、二人くらいは褒めてくださる方もいて、そこまで多くないんですけど(笑)。見てくださる方もいるんだって、そこで思いました。
-心が折れそうになったんですね。
中西香菜
自分ができないせいで、自分だけが怒られる分にはいいんですけど、他のメンバーが連帯責任で悪く見えるって怒られたときもたくさんあったんです。みんなと自分を見比べてたら全然できてないし、自分いない方がいいんじゃないかなって思うこともすごくあって。
-では中西さんから見てスゴイメンバーは?
中西香菜
私から見ると、5人全員すごいです。ホントに。
-スマイレージ時代からのメンバーは全員すごい?
中西香菜
はい。和田さんや福田さんがスゴイのはもちろんなんですけど、竹内朱莉ちゃんとか勝田里奈ちゃんもスゴくて…何ていうんですかね…めいめい(田村芽実)の方がすごい評価されてたりするじゃないですか?でも2人はそこまで本気出してないように見えて、毎回本気出してるなっと思って。勝田里奈ちゃんも「省エネダンス」って言われてるんですけど、でもダンスとかはホントに上手いなって思うし、歌とかもホント味があるし、やっぱりみんな負けず嫌いだなって、5人とも。なんか見えてないところで、すごい負けず嫌いで。憧れの先輩とかで、違うグループのメンバーをあげたりするんですけど…私から見ると、こんな身近にスゴイ方たちがいるんだって、考え方とかもスゴイなと思うし、プロ意識もスゴいです。
-中西さんはちょっと1歩引いて見てる感じなんですかね?
中西香菜
そうですね。いつも見てるので、「このメンバー今日はこんな感じだな」とか、みんながそこまでわからない感じとかも結構わかっちゃうようになって。見過ぎててみんなのことを。じっと見てるわけじゃないんですけど、観察してます。
-そんな中西さんから見てどうですか?いまのアンジュルムは?
中西香菜
いい感じですね。みんな、今まで負けず嫌いでやってきたんですけど、さらにもっともっと、3期メンバーが入って来たことによって、スゴイやる気が出て、今まで以上にスゴイ頑張ってるなって思います。
-9人になった良さってなんか出てきてます?
中西香菜
9人になった良さは、いままで6人だとすごく仲がよくて、おしゃべりしたりとか、撮影のときもずっと喋ってる状態で。他のグループの方たちと移動するときに気づいたんです。なんかスマイレージ6人はずっと喋ってるって(笑)。他のグループの方は、いい関係、いい距離を保っているというか、自分がしたいことをしてるんです。6人はずっと喋っていても仲悪くならない感じで、そこがいいところでもあれば、やっぱりライバル心がなくなっちゃってたんです。そんな時に、室田瑞希ちゃん、佐々木莉佳子ちゃんとか研修生の時もスゴイ出来ていた子も入って来たり、相川茉穂ちゃんも頑張ってるので、3人が入ってきたことによって、みんな何かバチバチが出ましたね。
-どうですか?中西さんから見て新メンバーは?
中西香菜
室田瑞希ちゃんは、一番、3期メンバーの中で負けず嫌いだなって思うんですけど、私たち2期メンバーのオーディションを受けて落ちてしまってるんですね。だから、その分すごいデビューしたいって気持ちも強かっただろうし、私たちに対してライバル心とかもあるんじゃないかな?って感じます。すごくプロ意識が高くて、努力してるんだなって。でも、スゴイ考え込んじゃうタイプだと思うんです。私と同じような感じで。1個のことに対してだったり、意見を言われてそれを全部飲み込んじゃうみたいな。そこが心配なんですけど、でもパフォーマンスはホントにスゴイ尊敬する部分もたくさんあって、私よりも全然歌もダンスも出来てるし、スゴイなと思います。
-佐々木さんは?
中西香菜
佐々木莉佳子ちゃんは、中学生ということで、子どもだな~って思うこととかもたくさんあって。何かすぐすねちゃったりするところが、かわいいなって思います。でもすごいダンスも歌も好きなんだなって。なんか負けたくないっていうよりも、楽しんでやってる感じが伝わってきたりとか、最近いろいろトークイベントだったり、新しいことをやっているんですけども、その度に「楽しみ~」って言ってるのを聞いて、その子どもらしさを忘れないで欲しいなって思います。
-相川さん。
中西香菜
私と同じように、ダンスが出来なかったり、歌があんまり得意じゃなかったりして悩んでるだろうなっていうのが…あんまり見せないんですよ、私たちに。あいあいっていつも笑っていて、ファンの方の印象もたぶん「笑顔」なんですけど、笑ってる中にも、なんかホントの笑顔と違う笑顔ってあるじゃないですか?泣くのを我慢するときも、あいあいって笑うんですよ。わたしもそういう気持ちがわかるので、笑顔の中に、すごい考えてることがあるんだなって思うし、でもそのことをあんまり周りに言わないんです。たぶん内に秘めてて、全部。そういう部分がすごい心配なので、私が支えてあげたいって思いますけど、まだそんなに心を開いてないと思うので、どんどん安心できる空間を作っていってあげたいなって、あいあいはスゴイ一番心配だなって思ってます。いろんな楽しい話をあいあいにしていきたいですし、言いやすい空間?なんでも話しやすい空間を作ってあげたいなって思います。
-今年はハロプロががらっと変わるじゃないですか?道重さんもいなくなって、Berryz工房も武道館で活動停止します。アンジュルムもハロプロの中で平均年齢が℃-uteの次に高くなります。
中西香菜
はい。今まではスマイレージって出来たとき、一番下のグループで末っ子だったし、いろいろ助けてもらったりとか、みなさんがやってるのを真似して私たちもこうしてみようって感じだったんです。でも、Juice=Juiceだったりカントリー・ガールズだったり、また新ユニットもひとつ出来たりして、その子たちからしたら先輩がアンジュルムな訳じゃないですか?やっぱり今までわいわい遊んでふざけちゃったりしてた部分がたくさんあったんですけど、しっかり背中を見せていかなきゃいけないなって思います。
-そういう気持ちはあるんですね。
中西香菜
はい。しかも、ハロプロってモーニング娘。’15さんの方が表記としては私たちより上だと思うんです。Berryz工房さん→℃-uteさん→モーニング娘。'15さん→アンジュルムになってるんですけど、でも、アンジュルムの中で和田さんと福田さんってモーニング娘さんの一番上のメンバーよりハロプロ歴が長いし先輩なので、何て言うんですかね…私たちもちゃんとしていかなきゃいけないなって思います。2期メンバーって、あんまりフューチャーされることがなかったり…でも私たちが頑張らなきゃいけないんです、2期メンバーがちゃんとしっかりしないと。2期メンバーは4人みんな仲いいんですけど、もっとプロ意識を持たないといけない。いまプロ意識がないってワケじゃないですけど、もっとちゃんとしていかなきゃなって思います。他のみんなはどう思ってるのかは、聞けてないですが。仲良すぎる分、真剣な話をあまりしないんでわからないんです。
-話し合いがないんですね。
中西香菜
めいめいは「かななんこうしないとヤバイよ」とか言ってくれるんですけど、4人で話す機会っていうのもなかったり、真剣な話は全くしたことはないです。いつかは、私たちが引っ張っていかなきゃいけない時期とかも来ると思うんです。でも1期の2人がいきなり抜けたりしたら、急にしっかりすることってできないじゃないですか?だから、土台作りをしなきゃいけないなって考えてて、私も2期メンバーで一番年上になったので遊んでちゃダメだなって思います。
-仲がよすぎるのも考えどころですよね。ハロプロとしたら、じゃあ、℃-ute→アンジュルムって書かれたいですよね?
中西香菜
そうですね。そこが悔しいなとは思います。やっぱり、すごい昔からあるモーニング娘。っていう看板があって、すごいなって思います。私もすごいモーニング娘。さんに憧れてたので、すごいなとは思うんですけど、やっぱり私たちも、同じハロプロで仲良くしていきたいけどライバル心もあるし…。すごい思ったのが、モーニング娘。’15さんって平均年齢が若くても、ホールツアーが普通にできていたりとか、武道館だって…まあ私たちもやらせていただきましたが、それ以前に何回も、私たちよりもステージ経験もすごい多くて羨ましいなって思います。そしていつかは抜かしたいって思います。どんどん上に上がりたい、って気持ちもすごくみんなあるので、だからいつかはモーニング娘。'15さんよりも、アンジュルムの方が上って思ってもらえるように、頑張りたいです。
-頼もしい発言です!
中西香菜
あっ!最近、モーニング娘。'15さんの新メンバーに尾形春水ちゃんっていう大阪の子が入ったり、Juice=Juice植村あかりちゃんも大阪で、やっぱり大阪の子には負けたくないなって気持ちがあって。
-大阪出身には負けたくないんですね?
中西香菜
植村あかりちゃんは標準語なんですが、尾形春水ちゃんは大阪弁で、それが、ああ、悔しいなって思います。
-そういえば、中西さん全く大阪弁出ないですもんね。
中西香菜
私は大阪弁が抜けちゃってすごい寂しいです。なんか自分の地元を忘れちゃったみたいな感じで。最近大阪弁しゃべろうとしても、なんかわかんなくなっちゃうんですよ。大阪弁が。
-標準語に慣れてしまって?
中西香菜
だからそういう部分で、尾方春水ちゃんが大阪弁喋ってるのを見ると、ああ、抜けてないのいいなって思います。
-帰省した時とかに喋ると戻らないんですか?
中西香菜
全く戻らないです。ちょっとイントネーションを忘れちゃってたりとか、お母さんに、「それ変な関西弁だよ」って言われます。
-直そうと思ったんですか?自分で。
中西香菜
スタッフさんに、舞台をやる時に大変だからって。
-仕事で直さなければいけなかったんですね。
中西香菜
必死にネットで調べたり本買ったりとかして、いろいろすごい勉強しました。
-えっ?関西弁を直す本ってあるんですか?
中西香菜
あっ、ちゃんとした日本語を話すための。
-外人さんが読むような?
中西香菜
はい。
-徐々に直っていくんですか?
中西香菜
ゆっくりしゃべるようにして、大阪弁だ、と思ったら言い直したりとか。1年くらいで忘れて行きました。
-いまは大阪弁が不思議な感じに聞こえる?
中西香菜
はい、聞こえます。何かおもしろいと思っちゃいます(笑)。でも、本当はしゃべりたいです、大阪弁。
-大阪弁って言うんですか?関西弁じゃなくて。
中西香菜
関西弁は、全部の関西地方の言葉で、大阪弁が大阪の言葉。
-え、そうなんですか。それ、ホントに?
中西香菜
だと、私は思ってました、たぶん。でも、私も関西弁の中でも一番キツイ感じの地方の言葉なんです。
-普通に「なんでやねん」とか言う感じの?
中西香菜
言います。例えば、普通に会話してる中で出るんですけど、「このお茶入れて~」「なんでやねん」みたいな(笑)。
-唐突にきますね。
中西香菜
「何で私が入れなきゃいけないの?」じゃなくて「なんでやねん!」で済ます。
-突っ込み文化ですね。
中西香菜
「その服、かわいいね。」って言われたら「なんでやねん!」って。
-おかしいじゃないですか、それ。
中西香菜
言います、言います。ついつい。そんなにしょっちゅうは使わないんですけど、照れ隠しで「なんでやねん!」みたいな。
-さて、大阪弁の話はこのくらいにして和田彩花さんが書籍を出しました。中西さんもそういったアンジュルム以外の活動もしたいですか?
中西香菜
やりたいです。動物の何かやりたいです。何か動物を助けるみたいな。
-えっ?動物を助ける?獣医さん?
中西香菜
動物を助けたり…ボランティア?ゴリラが好きなんです。
-すごいとこきましたね。
中西香菜
私、ひとりでお風呂入れなくって、怖いんですよ。なのですっごいリアルなゴリラの模型と一緒に入ってます。(笑)
-(笑)。
中西香菜
すっごいリアルです。ホントに本物を小っちゃくしたバージョンで。
-見守られてる感がいい?
中西香菜
はい。すごい優しいんです。
-なんでゴリラ何ですか?
中西香菜
小さいときに動物園に行って、小学校で遠足みたいなのあるじゃないですか?それで大阪の動物園に行ったときに、いろいろ見てて、そこでゴリラをパッと見て一目惚れして、何かキュンっときたんです。で、通り過ぎてもまた「ゴリラ見た~い」って言って、連れてってもらって、ずっとゴリラのところにいて、ずっと観察して、何かそのときの寝ているゴリラが忘れられなくて、かわいくて。
-一目惚れですね。
中西香菜
そこからゴリラのグッズがあったら、かわいいなと思って買っちゃったりとか。上野動物園の年間パスポート持ってるんですけど、パンダがフューチャーされてるんですよ。
-まあ、そうですよね。
中西香菜
標識とかもパンダだったり、パンダいないと「パンダいなくてすみません」って謝られるんですが、そんなのどうでもよくて、ゴリラさえいればいいんですよ。
-パンダいなくても中西さん的には関係ないと。
中西香菜
はい。だから、年間パスポートはゴリラのためだけに。
-何がかわいいんですか?ゴリラの魅力は?
中西香菜
え~。優しいところとか。親ゴリラとか…。
-ゴリラって激しいイメージがあるんですが。
中西香菜
いつも思うんですけど、元々、第一印象が怖いと思った人は後々好きになるんですよ。第一印象が悪い人ほど好きになるんです。だから、ゴリラって見たら怖い!ってなるじゃないですか?小っちゃい頃見て、怖くて。でも、怖かったんですけど、怖い中に何か優しさを感じて…怖い人に優しくされたら嬉しくないですか?
-不良に優しくされる的なね。
中西香菜
ふふふ。そういう感じなので、いつも怖いと思ってたのが、子どもゴリラに優しくしてるのを見ると、ああ、ゴリラでも優しいんだ~、と思って。あと、映画が大好きなので、映画の何かやりたいなって思います。
-えっ、急にゴリラ話終わりましたね(笑)。
中西香菜
映画を観ることも好きなので、映画の何かやりたいなと思って(笑)。
-女優さんじゃなくて?作り手で?
中西香菜
作るのもやりたいし、演技も好きなので、演技もやってみたいなって思います。
-作り手もありなんですか?
中西香菜
はい!何か、一緒に同じ作品を作っていけたらスゴイなって。何年もかけて、とか。それをアイドルやりながらやる、みたいな。
-好きな映画は?
中西香菜
「グラン・トリノ」っていう映画が好きです。恋愛モノだったりじゃなくて、外国の映画で古い映画とかがすごいオモシロイなって思います。
-結構見るんですか?映画。
中西香菜
この前、1週間で10作観ました。昨日は「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を観ました。
-ちょっと考えさせれたりする映画が好きなんですか?
中西香菜
好きですね。映画に助けられました、いろいろ。
-和田さんみたいに本とか出したくないですか?
中西香菜
本、出したいです!あの!あの!私、小っちゃい頃から本作ったりとか、物語考えたりするのが大好きなので、映画を観て、その映画に影響されて夢を見るんですよ。で、おなじストーリーじゃなくて、自分の中でスゴイおもしろいストーリーが夢になって、それが本になったら絶対おもしろいなっと思うんですよ。
-ちょっと話が見えなくなったんですが…。
中西香菜
私の夢って、ホントにオモシロイんです。夢を見せたいくらいです、直接。それで、映画とかお話しを作りたいです。例えば、ホラーとかサスペンスでも、この映画ありきたりじゃんって物が多いんです。でも、私の夢はオチがわかんないんです。
-ほう。
中西香菜
今まである映画とは何か違うんです。で、頭の中でピンとくるんです。起きたら、これすごくない?っていつも思う。で、起きてすぐにメモするんです。
-メモるんですか?
中西香菜
はい!
-そのメモは誰かに見せたことあるんですか?
中西香菜
ないです。恥ずかしいです。
-見せた方がいいんじゃないですか?
中西香菜
恥ずかしい。
-見せた方がいいですよ、映像化されるかもしれない。
中西香菜
無理です!!でも、映像化したら、ホントに、すごいなって。さっきの笑える話は面白くなかったですが、これはホントにおもしろいんです。ホントおもしろい。
-何でそんなに自信があるんでしょうね?
中西香菜
でも、夢だけなんです自信があるのは。ダンスとか歌とかには全く自信なくて。ホントなんですよ!だっていつも、インタビューでもこんなに自信があるって言わないですよ!
-夢だけは誰よりも面白いと。
中西香菜
ホントにそうなんです!この夢の話をしたのは今日が初めてかもしれない!でも、そこまでいっぱいは見ないんです。週に1回とか。
-でも、週に一回ならメモも結構貯まってんじゃないですか?
中西香菜
はい、貯まってます。たまにオモシロクないヤツもあれば、あっ、これ、きた!って思うのもあるんです。1回観て、最高って思った話は、また目をつぶって続きを自分で考えるんです。寝てないけど、考えるみたいな。
-空想するんですね。
中西香菜
はい。それがスゴイ楽しいです。
-色々なアーティストをインタビューしていますが、夢に自信があるって初めて聞きました。
中西香菜
そうですか?私も初めて言いました(笑)。
-さて、最後に2度目の武道館の話をしましょう。
中西香菜
1回目の武道館はホントに楽しかったんですけど、みんな、「無事に終わってよかった」って気持ちだったんです。それが、何かスゴイ悔しくて、素直に楽しかったと思えなかったっていうか…歌とかダンスも納得いくように出来なかったりとか、表情とかでもたくさんダンスの先生に注意されちゃって、すごい悔しいっていう思いがあるので、2度目の武道館はそんなことがないようにしたいなって思います。9人になって、どんな感じになるんだろう?大きいステージで、どうやって動けるんだろうって、スゴイ楽しみなので、早く、どういう感じになるのか…楽しみだなって思います。
-不安よりも、楽しみが大きい?
中西香菜
はい。去年は発表されたのが「ひなフェス」っていうハロプロ全体のコンサートのときだったんですけど、まさか武道館でできるなんて思ってなかったですし、突然過ぎて、これ夢だったんじゃないかな?って。武道館公演をやってる最中も、何かすごすぎて、自分が立ってる気がしなかったっていうか、自分じゃないみたいに思ってました、ずっと。
-今度は地に足を付けてキチンとしたものを見せられそうですね。
中西香菜
そうですね。あと、私は地元の大阪で仕事したいです。大阪でコンサートやりたいって夢があるので、その夢に近づけたらなって思います。武道館を成功したら、もしかしたら、大阪のホールでも出来るかもしれないし。
-大阪城ホールありますもんね。
中西香菜
すごくやりたいです。1番の目標です、今の。みんな呼びたいです。おばあちゃんとか。前の武道館は、お母さんとお父さんと弟とお姉ちゃんが来てくれたんですけど、おばあちゃんが来れなくて。
-おばあちゃんのためにも武道館を成功させて、大阪城ホールに行きたいですね!
中西香菜
はい。頑張ります!
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