この日は、ピアノ/ギター/パーカッションというアコースティックなスタイルで実施。彼女たち自身この形態でのライブは通算3回目。昨年は、「新しいことへの挑戦」として2回実施。「今年は貪欲にやっていきたい」(まなみ)と語った言葉を裏付けるよう、この日のチケットはSold Out。
何時もの歌とダンスを通し観客たちを熱狂に巻き込んでゆくステージングとは異なる、純粋に歌のみで勝負してゆくスタイルも支持してくれる人たちが増えたことは3人にとっても大きな自信となり、それが先の「貪欲に」という言葉にも繋がった。
ライブは、哀愁味を増した『花魁サンダー』からスタート。楽曲が進むにつれ熱を増してゆく演奏。3人も次第に高揚を抱き始めたのか、3人のハーモニーもひときわ輝きと力強さを持って響いてきた。
ボサノバ調の演奏のうえで、優しく告白するように歌った『桜エトランゼ』。一人一人がマイクをまわしながら、儚さを秘めた想いを歌を通しリレーした『きっとここで逢える』。何時もの楽曲が、生音の演奏と3人の美しいハーモニーを軸に据えたことで、情緒増す形で観客たちの胸に染み込んでいった。
この日は、何時もの衣装姿ではなく、それぞれが「バレイタインのデートに着ていくなら」のテーマで選んだ私服姿でステージへ登場。比較的ラフな恰好のまなみは「遊園地デートするなら」と選べば、モコモコの白い服を着たみのりは「動物園にデート。しかも、自分も動物になった気分で羊コーデ」を実施。可愛らしい服を身につけたりさは「映画館と美術館に行くなら」をモチーフにコーディネイト。ただし、まなみさん、事務所の社長に「お前はマリオか??」と言われたそう。言われて見れば、そう見えなくもないですね(笑)。
次のブロックでは、バレタインライブらしく、この日にピッタリの楽曲をセレクト。広島アクターズスクール出身のまなみのりさらしい選曲??。彼女たちは、先輩であるParfumeの『チョコレイト・ディスコ』をカバー。軽快に弾む歌を場内に届ければ、国生さゆりの『バレンタイン・キッス』では、フワフワ心地好く身体を揺らす歌を聞かせてくれた。
まなみのりさの持ち歌であるキュートなバレンタインナンバー『13日のパティシエ』の間奏では、3人が客席へ手作りのチョコを配りにいく、ファンには嬉しいサプライズも登場。甘い甘いバレンタイン気分を、3人がとろける歌を通して届けてくれた。
終盤は、まなみのりさの顔といえる「ポラリス」シリーズを歌い、会場へ温かい熱を運び出した。『ポラリス Episode Zero』では、みんな着席しながらとはいえ、3人の歌や振りに合わせ、手をクルクルまわせば、本編最期を飾った『ポラリス(ノーマル Ver.)』でも、手拍子を舞台上へ返しながら、気持ち一つに溶け合っていた。
アンコールでは、『ポラリス(スロー Ver.)』と題し、先程とは一転、言葉のひと言ひと言を訪れた人たちの心に染み込ませるよう、3人は想いたっぷりに歌いあげてくれた。
「今年はもっももっと自分たちを突き詰めていきたい。そのためにも仲間が必要。みんなと一緒になって上を目指していきたいです」(みのり)と、改めて、今年大きく飛躍していくことを決意。最期にラテンビートに乗った『ポラリスAb』を歌い、会場中の人たちの気持ちを笑顔で弾ませながら、まなみのりさのバレンタインライブの幕は閉じていった。
7月4日には、渋谷duoでワンマンライブも決定。まずは、そのライブを大成功へ導くことが使命。そのためにも、今年は精力的なライブ活動を行なっていくので、ぜひ3人の笑顔と美しいハーモニー。そして心も身体も弾ませる熱狂を味わいに足を運んでほしい。(TEXT:長澤智典)
まなみのりさ 私服姿で甘ーいアコーステックライブを実施
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