舞台で見つけた「夢」 乃木坂46若月佑美の演技力に注目

初のドキュメンタリー映画「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」の公開や初の主演ドラマ「初森ベマーズ」のスタート、さらには12thシングル『太陽ノック』のリリースを控えるなど、なにかと慌ただしい乃木坂46周辺。

テレビをつければセブンイレブンのキャンペーンCMで頻繁に目にするし、音楽番組にも引っ張りだこ。この春から放送され好評だったバラエティ番組「NOGIBINGO! 4」も「NOGIBINGO! 5」として放送続投されるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いとはまさに彼女たちにぴったりな表現と言える。

そんな中、あるメンバーが単身で舞台女優として活躍していた。7月1日から5日にかけて、東京・池袋あうるすぽっとにて上演された舞台『ヴァンパイア騎士ナイト -Revive-』で主演を務めた若月佑美のことだ。

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この舞台は今年1月に東京・銀座博品館劇場で上演された舞台「ヴァンパイア騎士」の再演にあたるもので、初演時に大好評だったことからわずか5カ月強での再演が決まったというもの。出演者すべてが女性で、乃木坂46のファンだけではなくAKIRAやルウトといった男装アーティスト / モデルのファンからも高い支持を集めている。

ファンならご存知の通り、若月は乃木坂46の中でもいち早くソロでの舞台出演を実現したメンバー。乃木坂46の活動の一環で行われる「16人のプリンシパル」でも独特の存在感を見せた彼女は、先に公開された映画「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」の中でも、2012年9月の最初のプリンシパルは楽しかった経験と語り、プリンシパルを通じて「新たな夢を見つけた」ことを明かしている。

実際、彼女は翌2013年の「16人のプリンシパル deux」では西野七瀬に続いて主要十役を制覇。さらに同年10月に東京・俳優座劇場で上演された「「2LDK」-2013-」で、乃木坂46メンバーとしては最初にソロでの舞台出演を果たした。そして翌2014年の「16人のプリンシパル trois」では、メンバー内でいち早く主要十役制覇を達成。同年10月には東京・青山円形劇場で上演された舞台「生きてるものはいないのか」で、自身二度目の単独舞台出演を実現させた。

プリンシパルでは男役からお姫様役までをこなし、外の舞台活動では気性の激しいB級グラビアアイドル(「「2LDK」-2013-」)、物語の中盤で急死してそのまま舞台上に倒れ続けたままの女子大生(「生きてるものはいないのか」)、かわいらしさをおてんば加減が絶妙なヒロイン(「ヴァンパイア騎士」)と、タイプの異なる役柄を次々ものにしている若月。いざ舞台に立つと完全にその役に入り込んで、バラエティ番組やライブでは見せないような表情まで浮かべる。先日の「ヴァンパイア騎士ナイト -Revive-」では、初演時とほぼ同じキャストということもあってか、余裕を持って演技に臨んだのではないだろうか……そう思えるほど、彼女の演技スキルはこの5カ月強で格段に成長しており、初演と同じストーリーながらも観る者をまったく飽きさせることなく、逆に(すでにストーリーを知っているはずなのに)その演技に惹きつけられてドキドキ、ハラハラしてしまった。

私が観た7月2日のマチネでは、終演後に「歌唱パートに納得がいかなかった」と悔しそうな表情を浮かべた彼女。まだ始まって2公演目ということもあり、調整が必要な箇所もあったかのかもしれないが、観る側としては明らかに初演時よりもレベルアップした演技力に圧倒されたのも事実。ここで付けた自信が今後の活動にどのように生かされていくのか。恐らく今年後半に予定されているであろう「16人のプリンシパル」第4弾では、きっと「これぞ若月佑美」と呼べる独特の存在感と演技を見せてくれることだろう。そして、彼女にとって当たり役となった「ヴァンパイア騎士ナイト」の続編および続投も気になるところだし、彼女が今まで演じたことのないような新たな役柄が楽しめる舞台出演にも注目が集まる。彼女が自身の夢を実現させ、目標を達成させる頃にはどんな舞台女優に成長しているのか……今から楽しみでならない。
(文=西廣智一)

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