阿部真央 人生の転機とともに迎えたツアーファイナル「感無量です」

3月にスタートした阿部真央の全国ツアー「阿部真央らいぶNo.6」が5月31日(日)、東京・国際フォーラム ホールA公演でファイナルを迎えた。これまでで最多の全23か所・33公演となった今回のツアーは、2月にリリースされた最新アルバム『おっぱじめ!』の楽曲を中心にヒット曲、代表曲を交えた充実の内容となった。

20150601-abemao__1_.jpg【クリックで大きな画像】

ブルーのライトが照らすなか、エレキギターを持った阿部真央が姿を見せた瞬間、大きな歓声が起こる。オープニングはアルバム『おっぱじめ!』の1曲目に収録された『這い上がれMY WAY』。さらにアコギに持ち替え『優しい言葉』、1stアルバムのタイトル曲『ふりぃ』へ。ポジティブなロックチューンが次々と放たれ、観客のテンションも一気に上がっていく。

最初のMCでは1月の入籍、第一子妊娠を改めて報告。「待ってくれてる人がいる以上、中止や延期は考えられなかった」と当時の心境を語り、「ご心配、ご迷惑をおかけしました。こういう状況でもライブ会場に足を運んでくれて、本当に嬉しいです」と感謝の気持ちを示した。

ライブ中盤では、ステージ中央に置かれた椅子に座り、ミディアムチューン、バラードをたっぷりと披露。ピアノと歌のシンプルな構成による静謐なバラード『words』(シンガーソングライター・Aimerへの提供曲のセルフカバー)、アコギの弾き語りによる切ないラブソング『じゃあ、何故』、人を愛することの素晴らしさをまっすぐに描いたヒット曲『いつの日も』などを表情豊かに歌い上げた。

「自分のまわりの子供たちのことを思って書きました」というキュートなポップチューン『Hello,Jewelry Smile』からライブは後半へ。『モットー』『Believe in yourself』などの代表曲によって、観客の熱気もさらに上がっていく。本編ラストの『ロンリー』の前には「(ツアーを始める前は)正直どうなるかわからなかったけど、無理はせず、やれることは全部やって良いツアーにしたいという並々ならぬ決意がありました。最終日をこんなにいい形で迎えられて、感無量です」と挨拶、客席から大きな拍手が巻き起こった。

アンコールでは新妻風のスタイルで登場し、ユニークなダンスチューン『麹町』、彼女と母親のエピソードを反映させたという『それぞれ歩き出そう』を演奏。ライブだけで披露されている『母の唄』でツアーは幕を閉じた。「阿部真央を待ってくれている人のところへ、こちらから足を運べるアーティストでいたいと思います」と語った彼女。人生の幸せな転機とともに今回のツアーをしっかりとやり遂げた阿部真央は、シンガーライターとしてさらに充実した時期を迎えることになりそうだ。

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