前作ではカラオケを全力で応援した下田美咲、今作ではプリクラを全力で応援するということで、心境を聞いた。
―今作品は、プリクラの歌なんですね。
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下田美咲
そうですね。これは私の実体験をそのまんま歌にしたもので、その時の恋が、私にとって「かなりプリクラな恋だったなぁ」という思い出なので、すごくプリクラな歌になりました。
―曲調は?
下田美咲
バラードです。もともとはライブのためだけに作ったものだったんです。私、パーティーソングが大好きで、パーティーソング以外の良さってあまり解らないし、必要に思った事もないから、パーティーソング以外の音楽を作る意欲が全く無くて。でも、去年ワンマンライブをやることに決まって、構成を考え始めた時に、どれだけパーティーソングが素晴らしいものだとしても、2時間のライブをパーティーソングだけで埋めたら絶対に飽和するなぁと思って。飽和対策としてバラードも必要だろう!って思いから作ったのが、今回の曲で。
―メリハリですね。
下田美咲
ですね。ライブを飽和させないためだけに作った曲だったから、発売とかは全然考えていなかったのだけど、ライブで歌ったら一番反響が大きかったのがこの曲で…私、自己評価とか自己満足よりも「他己評価」が大事なタイプなんです。断然、優先してる。自分で「よし!いいの出来た!」って思う事よりも、人がほめてくれた方が嬉しいし、結果なんか好きになる。みんなが褒めてくれて、みんなが好きって言ってくれて、みんなが感動してくれたから、私もこの曲を好きになって発売に向けて動きたくなった、という曲です。
―どういった曲なんでしょうか?
下田美咲
歌詞は100%実話。この恋をしていた時、その彼と付き合った日にまずプリクラを撮ったんです。お互いすごくシャイで奥手なタイプな上に、付き合い立てだったから、結構バクバクで、心拍数120超えている感じで!プリクラの落書きにも「心拍数120」って書いたくらい(笑)。その時に、「付き合いました」とかも恥ずかしくて書けなかったんだけど、スタンプのところに「0日記念日」ていうカップルスタンプがあってそれを押して…で、「付き合った日って、0日記念日って言うんだね」「そっか、じゃあ記念日に会えたんだね、嬉しいね」って話して。そんな風にして素敵に始まった交際だったのですが、お互い、本当にとんでもなくシャイで奥手だったので、付き合った途端、ギクシャクしてしまって。なんていうか、性的に意識しすぎるようになってしまい…MVにそのままの描写を入れているのですが、友達の頃って、どれだけくっついたとしても、それが性行為へのキュー出しにはなり得ないから、別に「サカってる」とは思われないじゃないですか。でもこれがカップルってことになってくると、場合によっては「あれ、これって接吻する空気?」っていうような探り合いが、そこに生まれるんですよ。それで、カップルになった瞬間に、ちょっとした寄り添いで「あれ、今サカってきてる?」って思われる可能性あるかな?とか考えるようになってしまい…多分お互いに。で、なんかふと目が合った瞬間に「うわっ…!」みたいな、気まずい空気が相次ぐっていう状態になって。こう見えて、異常にシャイなんですよ私。で、その彼も。奥手同士が重なっちゃったもんだから、相乗効果でより奥手になっちゃって、意識しすぎて逆に近づけなくなっちゃって。付き合ってない頃は全然くっつけていたのに「どうしよう、もし今私の行動があたかも接吻をしたいと考えていそうな感じだったとして、向こうはそういう気持ちじゃなかったら、どうしよう!」とか。いろいろ考えすぎちゃって。そんなこんなで一緒に居る時の空気がどんどんガチガチになっていって、結構すぐに別れてしまったんです。
―下田さんの感じからすると意外ですね。
下田美咲
こっちだけが今性的なモードだったらどうしようとかは、好きだと、かなり考えます。なんかそれって相手に負担かける気がするし。くっつきたいだけなんだけど、私いま彼女なわけだし、そんなくっついたらやっぱ、彼氏である彼はサカられてるように感じるのかなー、性的なことシテシテ攻撃みたいになってしまうかなー、とか、頭の中が大忙しな恋でしたよ(笑)で、そんな風にギクシャクしまくって、結果は破局してしまって。でも彼との恋には、嫌な思い出は一つもなかったし、全然大好きなままだったから、なんだか「付き合った」ってことが私と彼の仲においての黒歴史になるのも嫌だし、別れたこと自体をイベントに出来ないかなと思って。自分たちの歴史の中のアニバーサリーの一個にできないかなって思った時に、閃いたのが「破局しました」っていうプリクラを撮りに行くこと。そうすれば仮に復縁があったと場合にも「付き合いました」「破局しました」「復縁しました」の3点セットで思い出っぽくなるし、いいかもと。それで「お願いがあるんだけど、『私たち破局しました』っていうプリクラを撮りたい!」って連絡をしたんです。「なんかやっぱ私は君のことすごい好きだし、大好きだし、大切な人だなと思うから、破局したことも2人の歴史の一つみたいにしたい。こういうポーズで、結構気合の入った感じで撮って、破局しました記念みたいな?楽しい思い出にしたい」って言ったら「何それ超面白いねwww」ってなって、「いいよ撮りに行こう」って言ってくれて。後日、本当に撮りに行って。その日が別れて以来の再会だったので、破局しちゃって気まずい気持ちは私も人並みにあるし(笑)、けっこう緊張しながら行ったんですけど、その破局しましたプリを撮ってる間に、思ったよりも普通に笑えたりして…。何枚目かの撮影中に、彼が「次、握手して撮ろうぜ」って言ってきて、握手をしたら「これからもよろしくね」って言ってくれて。で、その後のラクガキのときに「いつもありがとう、これからもよろしく」って書いてくれていて。破局した記念ならではのプリクラシリーズがその時生まれて。そんな感じで破局プリを撮るという一連を通して、不意に笑う瞬間が2人とも沢山あって、シールが出てくる頃には「ああ、私たち、意外ともう大丈夫だね」って空気になってた。カップルの頃は、変な感じになっちゃってたけど、付き合う前かそれ以上に、やっぱ一緒にいて楽しいねって。つまり、破局しましたプリクラを撮るという行為のおかげで、スムーズに関係を修復できたんです。で、私としてはその時は復縁したい気持ちも山々だったから、いつか復縁しましたプリクラまでこぎつけて「3点セット」になる日が来ますようにというおまじないというか願掛けの意味も込めていて。もしも復縁できる日が来たとしたらなおさら、破局をふんわりと黒歴史にしとくより、プリクラとして記録に残してる方が面白いから、そういう意味でもプリクラを撮った。このMVがキッカケで「破局しましたプリクラ」を撮りに行くっていう人たちが続出したらいいなぁと思う。そのことでまた仲が再開できたりとか、本当に復縁まで行けちゃったりする人が出てきたらいいなぁと、思ってます。
―曲の題材にもしてるプリクラの魅力は?
下田美咲
今回のMVで元カレ役をしてくれていた引地くんは、元々メンズエッグのモデルで、去年まで生粋のギャル男だった人で。ギャル男ってやたらとプリクラ撮るから、引地くんもプリクラのポーズの引き出しの豊富さは異常だし、ラクガキも独創的だし、一緒にプリクラを撮るとかなり面白いんですけど、引地くんに言われて目から鱗だったのが、この撮影の日ってプリクラを7回くらい撮ったんですよ。なかなか満足いかなかったりして。で、そのあと雑談してた時に「今日めっちゃプリクラ撮ったよねー。1日で7枚もプリクラ撮るって、まず無いよね」って言ったら「俺、全然あるよ」って言われて、「え」って驚いていたら「だってさ、プリクラって撮る瞬間も楽しいし、ラクガキも楽しいし、撮った後にマックとか言ってプリクラの話で盛り上がれるし、たった400円でこんな楽しいことってなくない?」って言われて。確かに!と思いましたね。確かに、400円でこんなにも引っ張って楽しめる遊びってないなと。ほんと、プリクラはすごく楽しいと思う。スタンプ機能があるところも、すごく良いし。「付き合いました」とか恥ずかしくて書けなかったけど、カップルスタンプから「付き合いました」っていうのを押すくらいなら出来たりするし、カップルスタンプのラインナップの中にある「大好きだよ」「ずーっと一緒」「ラブラブ」とかも自分では書けないけど、スタンプであれば押せるというか。なんかそういう意味でプリクラのおかげで果たせることも結構あるし。
―で、今回はプリクラ大手のFuRyu さんとのコラボでMVも作成されています。
下田美咲
もし、この曲のMVを作れるとしたら、あの恋を忠実に映像化したい、モロ再現VTRにしたい!っていうことは作曲した時から思ってて。この歌の題材になった恋をしていた時に実際に撮っていたプリクラが全部FuRyuさんのものだったんです。「0日記念日」っていうスタンプもFuRyuさんの。今回のリリースは、いきなりドタバタと決まったことだったからMV撮影もバッタバタで「もう撮影3日後だよ、どうしよう!」みたいな世界だったけど、FuRyuさんの社員さんに以前から私をスゴく応援してくれている人がいて「新曲のMVに、どうしてもFuRyuさんのプリクラを入れたいの!」って相談をしたら、すぐに動いて手配してくれて「うちの会社で機械使い放題で撮影していいですよ!」って言ってくれて…。
―じゃあこの曲をきっかけに破局プリクラが流行って欲しいですね。
下田美咲
チュープリとか、「付き合いました」とか、何か月記念日っていうのは、カップルプリクラとして、もう文化になってると思うけど「破局しましたプリクラ」っていうのは今まだ無い。このMVをキッカケに、カップルプリクラ文化の定番のひとつになってほしい。復縁までの足かけになったら素敵だし、おまじないとか願掛けとかの意味を込めるのもロマンチックだし。破局プリクラが流行るといいなぁと思いますね。私は実際そのおかげで再び、彼と仲良くなれたから。だからただのおまじないっていうよりは実際に復縁効果がちょっとあると思う。
-他の今回のMVでの見所は?
下田美咲
芋掘りですね。
-芋掘りですか!?
下田美咲
今回、芋掘りのシーンのためだけに沖縄まで行ったんですよ。私、気になる男の子に出会うと、すぐ芋掘り連れてくんですよね。その子が芋を掘ってる姿を見たいっていうのもあるし、あとは芋掘ってる姿を見ると大体の性格分析が出来るから、私が好きな感じの性格を持ち合わせた人物なのかどうかのジャッジも出来るし。
―例えば?一気に抜くかとかで違う?
下田美咲
基本私は、掘り方に関して、ある程度のリクエストを出すのですが。私はこういう風に芋を掘って欲しいんだけどって。それに対して忠実に掘ってくれるか?っていうのが、まずすごく重要で、気持ちはあるんだけど手先がついてこない人もいるし、気持ちが続かない人もいるし。あとはたとえば、芋がないところを掘り続けるような人を見ると「きっとこの人は、良いところがない人からも良いところを見いだそうとするんだろうな」とか分かる。私は「絶対に根っこをちぎらないで根まで掘り出してね」って言うんだけど、なかなか難しい作業だから、途中でブチってちぎっちゃう人が多くて、それで「今ブチッっていったよね?」って言った時に「いや言ってない言ってないよ」って嘘つく人がいたり。そういうので上手くねじ伏せてくるタイプか、すぐに謝るタイプかとか色んなことが分かる。
―芋掘りってそんな簡単にできないですよね?
下田美咲
そうでもないですよ。私が通ってるのは、都内だと花小金井のサニー農園ってところで、常連ですね。私ほど男の子と芋掘り交わしたことある女いないと思う。何人と芋掘りしたかって感じですよ。
―芋掘りを気になる男の子と行くのは女の子にお勧めですね。
下田美咲
すごいお勧めです。っていうかね、好きになっちゃう。芋を掘ってるところ見ると、この子と結婚したいかもとか思っちゃう瞬間がある。芋掘ってる姿を見て「あ、この子良いお父さんになるだろうな」って思ったりすることもあるし「この子は彼女にやさしいだろうな」って思ったりするときもあるし、やっぱ芋掘りって男の子の良いところが出過ぎちゃうから、好きになっちゃう。
―それはゲレンデ現象みたいなもの?
下田美咲
そう!芋掘りマジック。この曲の題材となった恋でも、デートで芋掘りに行ったことがあったから、芋掘りシーンはプリクラに並ぶ必須シーンでした。やっぱ、芋掘りによって恋に落ちたなと思うし。それに『結果、恋に落ちる』という曲名なので、MVには恋に落ちる瞬間を沢山入れたくて。観た人が「あ、今、この子(映像上の私)また恋に落ちた」ってわかる映像を作りたかったし、恋に落ちる瞬間っていう描写をちゃんと撮りたかった。だから芋掘りロケは絶対でした。
―ananで特集出来るんじゃないですか?
下田美咲
そうですね。私、メンズナックルで連載してるのですが、最新号では芋掘り行ってます。その撮影では歌舞伎町の今1番ノリに乗ってる先鋭たちを8人連れていって。やっぱその日を通して彼らの良いところすごく分かったし、すごく好きになった。そしたら撮影が終わって帰宅した後、また彼らに会いたくなっちゃって、みんなも「なんか会い足りないね」って言ってくれて、結果、夜にまた全員集合して飲んだくらい。そのくらい、芋掘りには魔力があるんです。
-じゃあ、今回のMVを見れば、「破局プリクラ」「芋掘りデート」という2つの下田美咲からの新たな女子への提案が感じられるわけですね!
下田美咲
はい!ぜひ、曲を聞いてもらってMVも見てもらえると嬉しいです。
【全員プレゼント】下田美咲、SPプレゼント企画はドワンゴだけ!【クリック】
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