写真提供:A・R・A
2014年12月4日に無事、軍隊を除隊したばかりのユ・スンホが早くも来日。大阪と東京で約2年ぶりとなるファンミーティング「ユ・スンホ Christmas Fan meeting in Japan」を開催した。除隊当日は、駆けつけたファンと報道陣の前で感動のあまり大粒の涙を流したユ・スンホだったが、今回のステージでは終始愛らしい笑顔をふりまき、除隊を待ちかねていたファンとともに飛びきりハッピーなクリスマスの一夜を過ごした。ここでは12月25日に日本青年館で行なわれた東京公演の模様をリポートしよう。
赤いドレープカーテンと輝く星の舞台セットがクリスマス気分を盛り立てる中、午後7時にファンミーティングはスタート。司会のYumiさんのリードによる「おかえりなさい、ユ・スンホシ!」というファンの大合唱にこたえ、舞台袖から赤いコート姿のユ・スンホが登場。美しい富士額が引き立つ髪形に凛々しい太眉。歓声をあげるファンを前に、照れくさそうな笑顔を浮かべる姿はまさに“はにかみ王子”。「こんばんは、私はユ・スンホです」とまずは日本語でご挨拶。「2年前にこの会場で入隊前に挨拶したことを思い出して感慨深いです。今日はあの時よりもっとたくさんの皆さんが来てくれました。緊張のあまり震えてしまって、死ぬかと思いましたが、ありがとうございます」となんとも初々しいコメントを聞かせてくれた。ここで早速フォトタイム・コーナーに突入。恥ずかしそうにファンの前に立ち、手でハートの形をつくって一生懸命サービスする姿がまた可愛らしい。
紙に書いた2015年の豊富「一生懸命走ってみよう!」
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ここからはトーク・コーナー。「日本のファンの皆さんは純粋な少女のようですね。僕を歓迎して見守ってくださるので日本に来るのが嬉しいです。今日は忘れられないクリスマスになるように一生懸命頑張ります。3週間前に除隊したばかりなので、僕からはまだ軍隊の匂いがするかもしれませんね。軍隊での2年間でいろんな思い出ができましたが、僕には仕事が待っているので、この3週間で心の整理をしました」と生真面目な性格をうかがわせるユ・スンホ。幼稚園の時に子役デビューして以来、ずっと芸能界で頑張ってきた。「軍隊にいるときにはTVで同世代の俳優のカッコいい活躍ぶりを見て、自分は何をやっているんだろう、と敗北感を感じ、正直、憂鬱なこともありました。でもその一方で、自分のこれまでを振り返り、これから何をすべきかを考える有意義な時間を過ごせたとも思っています」とニッコリ。次回作は「朝鮮魔術師」という映画に決まったことも報告してくれた。新しい年が明けたら、マジックの練習を始めるそうだ。「恋なんかもしてみたい?」とあおるMCには「まず演技、それから外国旅行、その次に恋愛です」と断言。「仕事を頑張る、嘘をつかない女性がタイプです」。日本語は以前はもっと覚えていたのに今では「いただきます」と「トイレはどこですか?」しか覚えていない、と笑いをとる場面もあった。最後は2015年の抱負である「一生懸命走ってみよう!」をその場で紙に書いて、ファイティン・ポーズを決めてみせた。
次は抽選で選ばれた3人のファンが舞台に上がっての質問コーナー。「これまで演じた中でもっとも印象的だった役は?」という質問には「『ペク・ドンス』のヨ・ウンが可哀相なキャラクターだったので今も心に残っています」と回答。「猫の名前を教えてください」という質問には「3月という意味のサモリと明るい月という意味のミョンウォリ。僕が軍隊に行っても淋しくないよう、母のために飼い始めました。入隊する時は『お母さんにいっぱい面倒をかけてね』と言いました」と答えたので、会場からは「なんていい息子なんだ~」と感動のため息が。そして最後の質問は「寝る時はどんな格好?」「韓国のファンミーティングでファンからもらった、キリンのイラストがいっぱい描いてあるズボンを履いて、上はTシャツを着ています」と答えるユ・スンホ。ここではなんといってもファンに握手&ハグする彼のぎこちない仕草が最大“萌えポイント”となった。芸歴は長いが実に謙虚で礼儀正しい21歳の男の子。何をするのも照れくさそうで、ピュアで天使な雰囲気がたまらない。
男らしさ全開の荒々しい“壁ドン”に場内騒然
写真提供:A・R・A
その後は、8人のファンが舞台に上がってジェスチャーゲームが行なわれ、勝利チームの4人はそのまま「あなたの願い叶えます」コーナーに突入。「ラブラブツーショット」で照れるファンを横からハグしたあとは、ファンと手をつないで「○○さん、好きだ~」と叫んだユ・スンホ。次のお題が「ハンドクリームを塗る」と発表されると会場に動揺が走った。ファンの手をいためないよう、先に自分がはめている指輪をはずそうとするユ・スンホだが、指輪がきついらしくなかなかはずれない。急いではずそうと焦る痛そうな顔にキュン。その後、ファンの手を両手でやさしく包んでクリームを塗り塗り、すりすり。見ているほうが恥ずかしいこの時間、場内に静かなどよめきが広がった。だが、それを上回ったのが最後に残ったまさかの「壁ドン」。「何度もデートしている相手を今夜こそ帰さないぞという気持ちで」と演技指導されたユ・スンホ。まずは思いつめた表情で右手を壁にドン。ひるんだ女性が逃げようとした瞬間、動物的な速さで左手もドン! 先ほどまでのはにかみボーイはどこいった? と言いたくなるような男らしさ全開の荒々しい動作に場内騒然、予想外のどよめきが。しかもそのあと「僕まで汗をかきました。死ぬかと思いました」と涼しげな顔で言ったユ・スンホ。この瞬間、多くのファンが「スンホ21歳。やるときはやる男。あなどりがたし」と心のメモに書き記したに違いない。
帽子、トナカイの赤い鼻、ジャケットとワンピース姿も
ここで着替えのために一旦退場したユ・スンホ。その後、グレーのカジュアルなジャケット姿で再登場すると、会場を練り歩きながら自ら指名したファンと「あっち向いてホイ」大会が始まった。負けた分だけ、ユ・スンホがサンタのグッズを身につけるというゲーム。結果、帽子、トナカイの赤い鼻、ジャケットとワンピース(!) を着ることに。その姿で10名のファンにスニーカーをプレゼントしてくれたスンホ・サンタ。ファンからはお返しとして、ジングルベルの替え歌がプレゼントされた。
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ここでステージにクリスマスケーキが登場。選ばれた2人のファンとケーキを食べさせ合うことに。互いに「アーン」する姿が羨ましくも微笑ましい。ここまで何人ものファンと触れ合ってきたユ・スンホ。この頃にはハグにも慣れてきて、最初の「見る者の母性本能をくすぐる、遠慮がちなおずおずハグ」から「大人の男性が女性を包み込むハグ」に進化していったのが印象深かった。そろそろゲームも終わりの時間。「前回のファンミーティングではピアノの弾き語りをしたんですが、今回は何も準備ができず申し訳ないと思いました。その分、皆さんと一緒に楽しめるイベントにしようと、僕なりに考えたので、皆さんが楽しんでくださっている姿を見て僕もすごく嬉しいです。ケーキも美味しかったです」どこまで健気でファンをキュンとさせるのか。
「目標ができました…皆さんに幸せを届ける俳優になりたい」
クライマックスは、そんなユ・スンホから、ファンに当てた手紙の朗読が行なわれた。「東京での2回目のファンミーティングです。軍隊に行く前は、皆さんの愛と関心がストレスになることもありました。また、それを当然と思ったこともありました。でも、軍隊でのさまざまな経験が、そんな僕の間違いを正し、強い大人にしてくれたと思います。お金では買えない大切な時間でした。皆さんに待っていただいた分も慎重に、素晴らしい作品をお見せできるようこれから努力します。僕には目標ができました。皆さんに幸せを届ける俳優になりたいです。僕の作品を見た皆さんに微笑んでもらえるような、努力し深く考える俳優になりたいです。健康に感謝しています。夢があって幸せです。応援し愛してくださる皆さんに感謝しています。僕は本当に幸せな俳優です。今日は楽しんでいただけましたか? 僕はときめきに包まれています。来てくださって本当にありがとうございます。寒くなってきました。いつも健康で充実した素晴らしい1年になりますように。メリークリスマス!」
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真夜中にPCの前に座って一生懸命書いたという手紙からは、俳優としてひとりの人間として、大人の階段を登り始めたユ・スンホの真剣な想いが伝わってきた。最後に「今日はたくさんのお客さんに驚いて心の底から嬉しかったです。軍隊に行っている間、僕も大変だったけど、ファンの皆さんも大変だったと思います。待っていてくださって、本当にありがとうございました。機会があったら、日本でも仕事をしてみたいです。でも、その前にまず、韓国でいい作品に出て、また皆さんにお会いしたいと思います」と清々しい表情で夢を語ったユ・スンホ。ファンからの「スンホシ、ファイティン!」のかけ声に晴れやかな笑顔で「ファイティン!」と返し、感謝とともに爽やかに記念のファンミーティングを締めくくった。
19歳で軍隊に入ったユ・スンホが、2年後、どんな男の香りを身につけて日本のファンの前に帰ってくるのか。ドキドキワクワクが大きかった今回のファンミーティング。会場には終始温かい空気が流れ、舞台に上がったファンも客席のファンも、一緒になってユ・スンホの成長を歓び、同じ時間を楽しんでいるようだった。聖夜にふさわしいロマンチックなときめきと感動。ファンにとって最高のプレゼントになったに違いない。
ライター:望月美寿
ユ・スンホ「Christmas Fan meeting in Japan~除隊後、初の再会~」
日時:2014年12月25日(木) 開場16:30 開演17:30
会場:東京 日本青年館大ホール
主催:(株)A・R・A
【REPORT】ユ・スンホ 除隊後、初の再会「軍隊を経てできた目標…皆さんに幸せを届ける俳優になりたい」 KSTYLE
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