「韓国大衆音楽賞」ノミネート発表…“よく聞く歌手の名前がない?売上や人気ではなく、音楽的価値を考慮”



「第12回韓国大衆音楽賞」側が候補者の選定について「音楽的価値と社会的な意味をもっと積極的に評価してみようという趣旨だ。売り上げや人気にとらわれず、ノミネートした」と話した。

3日午前、ソウル中(チュン)区の韓国プレスセンターで「第12回韓国大衆音楽賞」の記者懇談会が開かれ、各部門のノミネートが発表された。


まず、総合分野である今年のアルバムには9と数字たちの「宝島」、キム・サウォル×キム・ヘウォンの「秘密」、タンピョンソンと船員たちの「動物」、Loro'sの「W.A.N.D.Y」、Hwajiの「EAT」がノミネートされた。また、今年の歌には9と数字たちの「隠れん坊」、Zion.Tの「陽花(ヤンファ)大橋」、クォン・ナムの「幼い頃」、キム・サウォル×キム・ヘウォンの「秘密」、SISTARソユ×チョンギゴの「Some」、ユン・サンの「僕を慰めるなら」がノミネートされた。


今年のミュージシャンにはタンピョンソンと船員たち、ソ・テジ、イ・スンファン、イ・ウォンスル、チェ・ゴウンなどがノミネートされ、今年の新人にはCRUSH、クォン・ナム、キム・サウォル×キ・ヘウォン、The Barberettes、楽童ミュージシャンなどがノミネートされた。


他にも、ジャンル分野(最優秀ロック、モダンロック、フォーク、ポップ、ダンス&エレクトロニック、ラップ&ヒップホップ、R&B&ソウル、ジャズ&クロスオーバー)、ネットユーザーが選んだ今年のミュージシャン分野、功労賞、選定委員会特別賞など、計26部門で授賞が行われる。


楽童ミュージシャンは今年の新人部門をはじめ、最優秀ポップのアルバム部門と歌部門に、ソ・テジは今年のミュージシャンと最優秀ダンス&エレクトロニックナンバー、ソユ×チョンギゴは今年の歌と最優秀ポップナンバー部門にそれぞれノミネートされた。


アイドル歌手としてはHA:TFELT(Wonder Girls イェウン)のソロ曲「Ain't Nobody」が最優秀ポップ部門、INFINITEの「SEASON2」がダンス&エレクトロニックアルバム部門、BIGBANG SOLの「EYES, NOSE, LIPS」が最優秀R&Bソウルナンバー部門、歌手パク・ジェボムの「EVOLUTION」がR&Bソウルアルバムと歌部門にノミネートされた。


ネットユーザーが選んだ今年のミュージシャンはグループ部門と男性アーティスト、女性アーティスト部門が設けられ、ポータルサイトDaumを通じて3日正午から22日まで投票が受け付けられる。


また、功労賞は歌手ソン・チャンシクが受賞する。選定委員長のキム・チャンナムは「ソン・チャンシクの音楽的な位置や地位、影響力に改めて言及する必要はないと思う。彼は60年代末から活動し、数多くの歌手や大衆が彼の音楽を通じて情緒を育てながら成長した」と明かした。


また「これまで彼が残したヒット曲だけを考えても、最も多くのヒット曲を生み出した歌手の1人だと思う。1曲、1曲が多様なジャンルの幅を持ったミュージシャンで、かなり前から功労賞の候補として議論されてきた。最も適切で正しい選択ではないかと思う」と説明した。


大衆音楽評論家のパク・ウンソクは「韓国大衆音楽賞」の候補に挙げた“大衆音楽”について「クラシックとフォークのカテゴリに入らない全ての形の音楽」と定義した。


彼は「一般の人々は大衆音楽のことを皆がよく知っていて気楽にゆっくり楽しめる音楽だと考えている場合が多い。しかし、韓国大衆音楽賞をスタートさせたのは、音楽を単純な娯楽や余興と考えるのではなく、音楽の価値と社会的な意味をもっと積極的に評価してみようという趣旨だった」と明らかにした。


また「一般的にクラシック音楽とフォークの境界に含まれないすべての音楽を指す。メディアを通じてよく知られた音楽を対象にしているわけではない。クラシックやフォークのカテゴリに入らないすべての形式の音楽を大衆音楽とみなし、大衆的な人気や基準を持ってアプローチするわけではない。授賞式というものは結果論的な指標を示す道具だが、一方では韓国の人々やメディアに良い音楽があることを知らせる役割を果たしたいという意志が強い。その役割を既存のメディアが完全には果たせていないと判断している。このように音楽的な成果を上げた作品を積極的に評価し、知らせる役割をしようという趣旨だ」と説明した。


また、編集長のカン・イルグォンは「テレビでよく接する歌手の名前がないという内容だろう。現在、韓国の音楽チャンネルが流している音楽が非常に限られているという話だ。K-POPはほとんどがアイドルの音楽だ。ダンス音楽や一般的なポップだと言える。そのため最優秀ダンスやポップに含まれることになる」とし、「メディアチャンネルはそれほど多様なジャンルの音楽を紹介していない。売り上げや人気にとらわれず、ジャンルを分けて授賞する」と説明した。


「韓国大衆音楽賞」は大衆音楽とインディーズシーンで発売された楽曲とアルバムを合わせて賞を与える授賞式で、特定の楽曲のヒットや経済的成果の他に、完成度を重要な評価の基準とする。選定委員会は学界、大衆音楽評論家、音楽担当記者、音楽番組のプロデューサー、市民団体の関係者など、各界の専門家約67人で構成される。


今回の授賞式は26日午後、ソウル麻浦(マポ)区麻浦アートセンター・アートホールMACにて開催される。



元記事配信日時 : 2015年02月03日12時19分 記者 : ソン・ミギョン




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