VAMPSが新しいロックイベントの可能性をカタチにする

VAMPSが主宰する「VAMPARK FEST」が日本武道館で開催された。

2015年2月18日(水)には、[Alexandros]、Gerard Way、NOTHING MORE、そしてVAMPSが出演。


FESTは、NOTHING MOREからスタート。各地で「超大型新人」として話題の彼ら。今回のステージでも、生音と打ち込みの混ざり合ったハイブリッドなサウンドを聞かせる。Mark Vollelunga(Gt)とDaniel Oliver(Ba)が拳を振り上げ、客席を煽る中、ステージに飛び出してきた上半身裸のJonny Hawkins(Vo)がステージ中央に置かれたスネアとフロアタムを連打するというオープニングからスタート。


独創的な楽器や器具もステージへ登場させ、圧巻は舞台中央へ設置した器具。中央へベースを固定し、グルグルと回るその装置にメンバーが乗り、ドラムスティックでベースを演奏。見たこともないような光景にファンも熱狂する。


20150220-vamparkdfestvampshyde.jpg【クリックで大きな画像】


次いで登場したのは[Alexandros]。今年、2度目の武道館も決まっているだけに、堂々としたステージを魅せる。「俺たちが[Alexandros]だ。武道館!最高の夜にしようぜ!」という川上洋平のシャウトからLIVEはスタート。激しくも叙情的である[Alexandros]のサウンド。この日は「VAMPSのふたりに捧げます」と3月18日にリリースするシングルから『Dracula La』を披露。ポスト・パンク調の演奏とポップなメロディの組み合わせが新境地を印象づけるロックンロール。


この夜、Gerard Wayの登場を心待ちにしていたファンは少なくなかったようだ。エモ/スクリーモ・ブームの急先鋒として、ここ日本でも人気を集めたニュージャージーの5人組、MY CHEMICAL ROMANCE(以下MCR)の元フロントマン。ソロになってから初来日となる今回は、不穏に唸るキーボードとGerardのシャウトが胸をざわざわとさせる『The Bureau』を始め、UKロック調のサウンドが話題になった昨年9月発表のソロ・アルバム『Hesitant Alien』の曲を披露。


2007年にMCRとして武道館のステージに立ったことを振り返り、“戻って来られて嬉しい”と語りながら、序盤、ニュー・ウェイヴ調のポップ・ロック・ナンバーで盛り上げると、中盤は激しいシャウトを聴かせた『Juarez』、メランコリックな『Brother』と落差をつけながら、『Get The Gang Together』ではアルバム以上にねちっこい演奏を聴かせ、観客を混沌とした雰囲気に誘い込んだ。


それは彼が今、やっている音楽がMCRとは確かに違うものだということを改めて印象づけるものだった。そして、『No Shows』で“君たちの番だよ!”とシンガロングを求めた彼が演奏したのがJESUS AND MARY CHAINの『Snakedriver』のカバー。それが何を物語るのか想像を膨らませながら最後にブギ調の演奏を楽しませてもらった。


そして大トリはもちろんVAMPS。一曲目の『REVOLUTION II』で早くも武道館は大合唱が起こるほどのマックス状態。『LIPS』そしてライブで盛り上がる鉄板曲『TROUBLE』『EVIL』を挟み、『Vampire's Love』ではHYDEのボーカルで満員のファンを魅了する。『ZERO』『AHEAD』『BLOODSUCKERS』『DEVIL SIDE』と披露したところで、一度、舞台を降りるVAMPSメンバー。そして、アンコール代わりに最後はNOTHING MOREメンバーとともに『SEX BLOOD ROCK N' ROLL』を奏で初日を終了させた。HYDEは最後に「ドタキャンされなくてよかった」と冗談交じりに話したが、これだけ個性的なメンツはなかなか揃えられない。VAMPSを通して様々なROCK N' ROLLが見られた初日となった。


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