Brown Eyed Girls ガインが開拓してもシステムが変わらなければ変化はない


写真=MYSTICエンターテインメント


「ところで、私が開拓すれば……テレビ局は変わるのでしょうか?」(Brown Eyed Girls ガイン)

韓国の地上波テレビ局の放送審議により、「Paradise Lost」の振り付けを変更しなければならないガインに「ガールズグループが披露できるコンセプトをガインが開拓していくと考えればいい」と話すと、上記のような答えが返ってきた。


一昨年、アメリカのグラミー賞で女性歌手P!NKが天井のロープにぶら下がってくるくる回りながら歌を歌う、曲芸に近いパフォーマンスを披露する姿を見た。そこで「韓国であのようなパフォーマンスができる女性歌手は誰だろう?」と考えてみると、頭に思い浮かぶのはガインぐらいしかいなかった。


ガインはニューアルバム「Hawwah」でもパフォーマンスに打ち込んだ。Brown Eyed Girlsの「Abracadabra」からソロの「Bloom」に至るまで、ガインは常に大胆な姿を見せてきたが、今回のニューアルバムでもやはり驚きを与えてくれる。今回は創世記に登場する人物であるイブ(韓国語ではイブのことをハワと呼ぶ場合がある)を題材にコンセプトを作った。イブはアダムの肋骨から神が創造した最初の女性で、サタン(蛇)の誘惑により神が禁止した知恵の木の果実(禁断の果実)を口にしてしまう。このストーリーをガインは難易度の高い振り付けを通じて表現した。


ジョン・ミルトンの「失楽園」からインスピレーションを受けた「Paradise Lost」で、ガインは自ら蛇とイブの境界を越えている。ガインは蛇を体で表現しようとした。蛇の邪悪ながらも魅力的なイメージを表現するため、ステージを這いながら踊るダンスも躊躇しなかった。Mnet「M COUNTDOWN」の収録ではリハーサルの途中に足の爪がはがれたが、テープで固定してステージを最後まで披露した。



韓国で多くのガールズグループがセクシーさと可愛さといった2つのコンセプトに集中している中、こうしたガインの新鮮な試みは大きな意味を持つ。ガインはセクシーさを表現するために、ただウェーブダンスを踊るようなことはしたくないと言う。今回の振り付けのために現代舞踊の講習まで受けた。JYPエンターテインメントの振り付けチームが作った「Paradise Lost」の振り付けは、従来の女性歌手の振り付けの中で難易度が最も高いと評価されるソンミの「24時間じゃ足りない」を軽く越える、さらに高い難易度である。聖書のストーリーを身体で表現することに大衆としては理解が難しい部分もあるだろうが、ガインとずっと一緒にやってきたプロダクションチーム(チョ・ヨンチョルプロデューサー、キム・イナ作詞家、イ・ミンス作曲家)は複雑な過程を経て素晴らしい物を作り上げた。

残念なことは、地上波の番組ではこのパフォーマンスを見ることができないということだ。現在としては、Mnet「M COUNTDOWN」でだけ、本来のバージョンを披露することが可能で、地上波(KBS、MBC、SBS)では放送審議により修正されたバージョンを披露するしかない。ガインの所属事務所であるMYSTICエンターテインメントの関係者は「ステージに横たわったり、這ったり、足を広げる動作は無条件に禁止だという知らせを受けた」と話した。今回の振り付けは芸術的なパフォーマンスを表現しているのに、テレビ局は柔軟性を発揮できずにいるのだ。


ガインは「Paradise Lost」とともにダブルタイトル曲にした「Apple」も歌詞が19禁判定を受け、活動に制約を受けることになった。“禁断の果実”を表現した「Apple」の「するなと言われたらしたくなる 欲しがるなと言われたら欲しくなる」という歌詞は、いやらしい意味で解釈しようとすれば、いくらでもいやらしくできるが、直接的にセックスを象徴しているとは言いがたい。このぐらいの歌詞が許されないということは、表現の自由において残念な部分だ。


今回のガインのコンセプトは容易ではないメッセージを歌と振り付けで十分に表現したという点で成功したといえる。IU(アイユー)がガインを羨ましいと言ったほどだ。しかし、新しいコンセプトを開拓しても、システムが支えてくれなければ変化はない。



元記事配信日時 : 2015年03月17日06時50分 記者 : クォン・ソクジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン




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